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鎌田慧『日本の原発危険地帯』


日本の原発危険地帯日本の原発危険地帯
(2011/04/10)
鎌田慧

商品詳細を見る

ツイッターをみていただいたかたはご存じのとおり、
本日13時30分からの、伊方原発運転差止訴訟提訴報告・原告集会を、
IWJ愛媛でUSTREAM中継しました。
(Togetterのまとめは、こちら

きょうはこのトピックで、県内テレビ各局のニュースでも報じられていました。
過去の伊方原発裁判についてもふれられていたので、
この機会に、本書の伊方原発の章で歴史の勉強をしておきましょう。

初版は1982年。
その後2006年の文庫化をへて、2011年の福島原発事故をうけ、単行本として再刊行。
原発がたてられた各地をまわってのルポルタージュです。
伊方原発の章のタイトルは、「金権力発電所の周辺」。

(p56)
伊方原発建設の歴史とは、金力と権力で強行された歴史であった。

金力については、じつになまなましいです。

(p55)
地元の漁協幹部たちが、四国電力と漁業権放棄の確認書を取り交わしたのは、
71年12月中旬である。
補償金額は6億5000万円。
それまで四電側がだしていた4億2千万円に2億3000万円積みあげたものだった。


(p63)
漁業保証金6億5千万の配分はきわめて不平等なものだった。
島津本家が650万、上田区長が580万、正組合員平均250万、
不在組合員80万、非組合員は25万5000円であった。
港の建設には部落獣で仲よく出夫していた。
それでも、補償金に組合員と一般住民とのあいだに大きな格差がついたことについて、
いまでも不満が残されている。
涙金といえどももらってしまえば、もはや原発反対の声をあげにくくなるのである。


おおやけのデータになっているもの以外に、鎌田氏が住民からきいたはなしも。

(p66〜67)
「気持ちは反対でも、ちいとでももろうたほうがトクじゃ」
誰かれなくそういうようになった。
「わしはゼニはいらんけん、テレビがほしいのや」
といったあとで、電器屋がカラーテレビをもってきた家もある。
原発のバーゲンセールだった。
区長は2年に1回交代するのだが、反対派だった区長には10万円だした、との噂もある。
信じられないことだが、信じないほうが非常識というものである。

高須賀ふさ子さんによれば、3万円が相場だったという。
ある反対派の中心人物が、「50万円やるから賛成せんか」といわれたと
彼女はきいている。
そのひとは、子どもが大きくなったとき、顔をそむけて道を歩くようになっては
可哀想だと思いなおして断ったという。
こうして、ひとり変わり、ふたり変わり、反対派は少数派になっていった。
放射能汚染よりもまえに、カネの汚染が進行していったのである。


議員先生をお接待するという、ドラマのような展開もホントにあったのですね。

(p67〜68)
いま(1982年、引用者注)四国電力は、3号炉建設に躍起となっているのだが、
伊方町の議員18人が全員協議会で
「こんご二度と疑惑を招くような行動を取らない」と申し合わせたのは、
80年9月上旬のことである。
7月末に、議員17名が「研修会」の名目で松山市へでかけ、
市内の料亭で四国電力の接待を受けたことを反省したのである。

「3号機うんぬんというものではなく、日ごろお世話になっているので
 気軽な気持ちで受けた」(『愛媛新聞』80年9月4日)
電量会社には日ごろ世話になっている。
だからご馳走されても軽い気持ちだ、というところに、
議会と電力会社の関係がよく表されている。


高知県窪川町の青年らが、伊方町を訪問して調査報告書をだしているのですが、
そのなかに、福田伊方町長(当時)が、かれらが原発推進派だとかんちがいして、
ついしゃべってしまったホンネが、しるされていたそうです。

(p69〜70)
「福田伊方町長の意見(3号機も受け入れる姿勢)
△町民の要求をみたすために金がいる。
△将来のことは考えていない。20年30年後の展望など全くない。
△原発が停止した後のことについてはまた次の人達が考えればよい。

福田町長の発言
今度16億円をかけて公民館を建設する。
県はなんでそんな大きな建物がいるかといいよる。
今日これから松山へ金をねだりに行くのじゃ。

―町長自らタカリ姿勢を表明している。大公民館は避難場所か?―」


なんかもう、かきうつしていて、ゲンナリしてきます。
あまりひとをあしざまにいうことは、なるたけしたくないのですが…、
こんな◯◯◯◯◯たちといっしょの県民だとおもわれたくありません。

とはいえ、カネのまえにひとは無力、というのも、また一面の真理ではあります。
そこでころんでしまわないよう、
本書にしるされていた「伊方原発反対運動の4原則」を参考に。

(p76)
①いかなる政党にも属さない
②いかなる支援も敵視しない
③各自共闘の自主性を尊重する
④経費は自前とする


いまのところIWJの看板を利用してはいますが、
とくに指令や金銭をうけることもなく、独立独歩のワンマンアーミー状態です。
しかし行動をおこせば、共鳴し、ちからをかしてくれるひとは、かならずいます。
ギブ・アンド・テイク。もちつもたれつ。情けは人のためならず。
かたひじはらず、されどおれずに、長期戦でやっていければとおもいます。

当面の課題は、MBAの熱暴走をどうするか…冷却シート以外に策はあるのか?

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