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エリック・マーカス『心にトゲ刺す200の花束』


心にトゲ刺す200の花束―究極のペシミズム箴言集心にトゲ刺す200の花束―究極のペシミズム箴言集
(2004/06)
エリック マーカス

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山本夏彦翁の話でもふれたことですが、
たいせつなことをみじかいことばでスパッといいきる、というのにあこがれています。
だから自分はボブ・ディランが好きなのかな、と。
このひとも、みうらじゅんがいうように「うまいこと言い」の典型なので。

書店にならぶ「感動することば100選」などのたぐいは、まるで手にとらないのですが、
ユーモアがあり、かつ辛辣なことば、いわゆる箴言集にはつよくひかれます。
たとえば、ラ・ロシュフコー箴言集や、ブッダのことばなど。
前者はいわずもがな、後者は『聖☆おにいさん』以来あのパンチがチラついて…グフッ。

で、この本。
サブタイトルが「究極のペシミズム箴言集」。
ペシミズム=厭世主義、悲観論。ものごとをわるくわるくとらえるかんがえ。
シニカルだけど「ああ、そうだよな」とついわらってしまうことばがたくさん。

(p23)
人生には悲劇がふたつある。
ひとつは自分が心から望むものを手に入れられないこと。
もうひとつはそれを手に入れてしまうことだ。

 -ジョージ・バーナード・ショー

結局、人生ぜんぶ悲劇じゃねーか!
でもわかるかも。
なにかを手にいれようとする過程がたのしくて、手にいれたとたんに…という。
ってこれ、結婚したら態度がつめたく…っていうアレですか?

(p61)
声援を信用してはならない。
なぜなら、あなたとわたしが絞首刑に処されることになったら、
いま声援してくれているまさにその人たちが、
同じように大歓声をあげるはずだから。

 -オリヴァー・クロムウェル

政治家や芸能人に対する、いわゆる「世間の声」がこれにあたりますね。
もちあげるだけもちあげて、ある瞬間、一気につきおとす。
それまで拍手喝采していた自分のことは「え、なんのこと?」と棚にあげて。
自戒。

(p82)
ある男は生涯結婚せず、それは彼にとって地獄だった。
ある男は結婚し、それは彼にとって災厄となっている。

 -ロバート・バートン

どっちにいってもゴートゥヘルじゃん!
男には心やすらぐ場所なんてないのか…。

(p97)
人間を造るとき、
神は自らの能力をいささか過信していたのではないかとときどき思う。

 -オスカー・ワイルド

聖書によると、人間は神の似姿だそうですが、
一週間で大地も海も動物もつくっちゃったんで、チョーシこいたんでしょうか。
「人間までつくれるオレってすごくね?ヤバくね?」みたいな。
もうちょっとていねいに人間をつくっていれば、とおもわなくもなかったり。

(p111)
ダイエットは体重を減らすための、
たいていは成功の見込みが薄い計画で、
あなたの意志の力を試してくれるが、
ウエストラインはほとんど変えてくれない。

 -ハーバート・B・プロクノウ

…えー、女性のかたのために、ノーコメントで。

(p136)
個人が正気を失うのは稀である。
しかし集団や党派、国家、そして時代の場合はそれが常である。

 -フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ

集団心理のあやうさについては、
オルテガやル・ボンなども指摘しているとおりです。
自分が熱狂のただなかにいないか、つねにかえりみる必要がありますね。

シニカルとユーモアがあわさった態度というのは、
純粋なひと、まっすぐなまなざしのひとからは、きらわれることもあります。
「バカにしてんのか?」「もっとまじめにやれ!」「デマ野郎!」とか。

つらい現実からにげずに、真正面からぶつかるのも大事なことではありますが、
そればかりがつづくと身体も精神も疲弊し、磨耗していく一方です。
ときには半身にかまえて、自分のおかれた状況を引いて見てみることも必要。

島本和彦風にいえば「こっ、これが逆境かー!」ですね。
これ、口にするだけでも、案外ちょっと楽になれるもんですよ。

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