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DOMMUNE OFFICIAL GUIDE BOOK 2「小室哲哉の勉強」


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(2011/12/21)
DOMMUNE(ドミューン)

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冨田勲、中沢新一、高橋源一郎×しりあがり寿…などなど、
たいへん濃い内容のガイドブックで、すこしずつよみすすめているところです。

まっさきによんだのが、ばるぼら氏による「小室哲哉の勉強」文字おこし。
TM NETWORK以前から、2011年にいたるまでをかけあしでみながら、
同時代の洋楽サウンドに対して、小室さんがどう対応したかを指摘するものです。
たとえばTM NETWORK「金曜日のライオン」(1984年)については、

(p87)
…当時のニューロマンティックやニューウェイヴとさほど変わらない感じがします。
「♪トゥギャザー トゥギャザー」という部分なんか、
ディオンヌ・ワーウィックの「小さな願い」に似ていると思うんですが
どうでしょうか?


おなじくTM NETWORKの「GIVE YOU A BEAT」(1986年)は、

(p87)
ちなみに、この曲のイントロは、多分、
T.REX「Children Of The Revolution」からの引用ですね。
TKも洋楽にまず影響を受けて、
それを日本的な感性でいかに作品にするかということを考えていたと
いうことでしょう。


後者をききくらべてみると、なるほどたしかに!
マーク・ボランは小室さんがすきなミュージシャンのひとりだったはず。

ばるぼら氏の論考のなかで、いちばんのキモは以下の部分だと感じました。

(p89〜90)
…しかしTKに関してはこういう音楽的な話題というか
「同時代のサウンドに対してTKはどうだったか?」という話が
全然されてこなかったという経緯があって、
それに対する不満がワタシにあるんです。
なぜそういう語り方がTKに対してされてこなかったかと言えば、
これは音楽評論家が好きな洋楽ではなかったということにつきます。
音楽評論家が好きな洋楽が読み込める邦楽であれば言及もするのですが、
TKの参照する洋楽は音楽評論家が好きな洋楽ではないんですね。
だから今回かけてる曲もピンとこないと思います。


たとえば、当時の小室さんがストーンズとかツェッペリンとかを引用していたら、
それはもう『ロッ◯ング・△ン』あたりが特集をくんでいたのかも。
キース・エマーソンからの影響についてかいた記事は、当時なかったのでしょうか。
ばるぼら氏の解説は、こうつづきます。

(p90)
日本のいわゆるポピュラー音楽史というのは
音楽評論家が好きな音楽によって作られてきたものであって、
本当の音楽史ではないんです。
これは重要なことですよ。
Jポップ史というのはこれまでに一度も語られたことがない。


本人もいっていますが、これはとても重要な指摘です。
ぼくは、ほんとうの日本ポピュラー音楽史をしらない!
音楽評論家にかぎらず、ぼくじしんもまた、
じぶんのこのみの音楽を軸にして、音楽の歴史をみています。
全体を俯瞰して、どういう影響でどんな音楽がうまれたか、
おおまかなながれを把握してはいないわけです。

それを解明するうえでの、キーマンのひとりが小室哲哉であると。
たんに、どの曲が何万枚うれた、という数字のことだけではなく、
音楽それ自体について言及・研究する必要がありますね。

この論考のあとに、小室哲哉インタビューが掲載されています。
DOMMUNEライブのこと、日本語歌詞のことなどをとりあげていますが、
印象にのこったのは、この部分。

(p98)
若いトラックメイカーたちは、フィジカルに鍵盤を弾いて作った音楽を
データ化することに興味を持っていますね。
もともとピアノが弾ける中田ヤスタカ君を含め、
彼らは速さや距離や時間の数値を最初に設定して作曲するので、
ピッタリとした曲のイメージなのですが、
僕が実際に演奏すれば、どれかの指で弾いた音がちょっと強かったり
タイミングが遅かったりすることがあるわけです。
でも、それがむしろいちばん印象に残ったりもする。
そういう抑揚というかグルーヴ感みたいなものを数値化することを、
彼らは知りたがっていますよ。


人間がつくりだすグルーヴを数値化し、機械での再現をこころみる。
かつてその挑戦をおこなったのが、YMOでした。
クリック音にあわせ、データに同期し、ピッチをくるわせずに演奏する。
日本テクノ音楽の先駆者であったYMOですが、
いまや3人はテクノであることにこだわらず、
生演奏主体のデジタル・ファンク・バンドと化しています。

YMOがライブでみせるベース、ドラム、キーボードに興奮する観客。
DOMMUNEでの小室哲哉ライブに、視聴者がもとめていたのも、
そういうことだったのではないでしょうか。
完璧につくりこまれた完成品ではなく、
めのまえで演奏され、つくりあげられていく、ライブな音楽をこそ。
先日の、小室さんによる冨田勲トリビュートライブの中継も、
Twitter上でおおきなもりあがりをみせました。

大メディアでは、いまも「時代をつくったプロデューサー」という認識でしょうか。
それもたしかに一面ですが、
かれの音楽がどこからきて、どう展開し、どこに影響をあたえているのか、
そういう分析をこそ、ぜひするべきだとおもうのです。

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