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石ノ森章太郎・島本和彦『仮面ライダーZO 完全版』


仮面ライダーZO 完全版 (IDコミックス/REXコミックス) (IDコミックス REXコミックス)仮面ライダーZO 完全版 (IDコミックス/REXコミックス) (IDコミックス REXコミックス)
(2011/12/27)
島本和彦、石森プロ 他

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いまUSTREAMで「西原理恵子の人生画力対決」をみているところ。
今回の対戦者は、島本和彦・藤田和日郎両氏。
たがいのかいたものを攻撃するのみならず、よその漫画家にまで火の粉が、ああ!
のちのちの火ダネになること必至なので、詳細はひかえます。
(しりたいかたはツイッターのTLをみてみましょう)

というわけで「炎の漫画家」島本和彦氏の最新作、というか復活作が、本作。
表題作の初出は1993年。
劇場作品『仮面ライダーZO』の上映にあわせての連載でした。

全体のトーンはけっこう真面目ではあるんだけど、
すこしだけはしばしで、フッとわらえる箇所もあります。
喫茶店の窓のくだりとか。

ふつうの病院のベッドに、変身体の仮面ライダーがねているというのは、
なかなかミスマッチでおかしくなりますね。
わらいのない、シリアスなシーンのはずなんですが、妙な感覚。

ZO=麻生勝は、映画版でもこういう感じのキャラクターでしたっけ?
改造された人間のくるしみ、という描写は本郷猛に通じるものがありますが、
ことばが非常にアツいというか、じつに島本チックな。
『フォーゼ』の如月弦太朗くんが成長したら、こんな感じかな?

(p65〜67)
おれには……消すことのできねえ “これまで” があった
そしてな……思いえがいてた未来もあったんだよ
それをよ そのなんもかんもを この異形の体がぶちこわしちまったんだよ
おれの人生をぶっこわした体を…
未完成体というひとことでかたづけられちまったらなあ
おれの立場がねえんだよーっ!!


さて、島本版のみ登場する(映画版にもでるけど、マンガ版でかなり改変)のが、
道場の師範代、ナオミ。
ネオ生命体・クモ女におそわれたところを、ZOにたすけられるのですが、
たおしたクモ女の正体が◯◯だったとしり、意気消沈する勝に対して、
「情けないわねっ それでも男なの!?」と、はげしく叱咤します。

完全体であるドラスに、初号機のじぶんはかてないという勝に、
ナオミは「あなたの計算には『心』が入っていない」と、こうたとえるのですが、
これがもうツボ。

(p103)
「たとえば八百屋で100円のりんごを100個買うといくらかしら」
「1万円」
「ちがうわ おばさんがおまけしてくれて9千円よ」

「じゃあもう一問
 いつも収入の10%をおこづかいにくれるおじいちゃんがいます
 そのおじいちゃんの今月の収入は8万円でした さあおこづかいはいくら?」
「8千円!!」
「ちがうわ 今月は気前がよかったから1万円よ」


ひとのこころ、ドラスにはない『感情』をこめれば、計算はくつがえる。
それをつたえるための、このたとえばなしが最高。
「ていうかそれ、ただのヘリクツじゃね?」とかいわないの、そこのひと!

ただ筋力、腕力だけにたよっているだけでは、計算をこえることはできない。
勝負をきめるのはライダーパンチだと、ナオミ。

(p112〜113)
ライダーパンチ!!
それは 人類の未来を背負った者が打つ宿命のパンチ
命を捨てた男の放つ 絶対ギリギリの瞬間のきらめき!!


これですよ、このアツさですよ、みたかったのは!
そうか、いまの『フォーゼ』にも、こういうアツさがみえるから、
これまでになくのめりこんで、毎週みているのかもしれません。

あとがきでもナオミさんはキビしいです。

(p205)
筋肉だけでマンガを描いてはダメ!
シメキリがすぎてもあきらめない!
絶対ギリギリの瞬間にこそ いいアイデアが浮かぶもの!


マンガ家ではありませんが、キモに命じます…。
併録は『仮面ライダーBlack』の番外編。
ニコ動で大人気の「てつを」が主役ではありませんが、これもアツいです。

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