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ジャンプ改 vol.7 カサハラテツロー『ルトラの書店員』



ジャンプ改 VOL.7 2012年 2/10号 [雑誌]ジャンプ改 VOL.7 2012年 2/10号 [雑誌]
(2012/01/10)
不明

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ツイッターのタイムラインをみて、かってしまったクチです。
この雑誌自体、これまでよんだこともなかったもので。
ほかの連載作品はよく展開がわかりませんで、ひとまずよみきりである本作を。
注)ネタバレあります。

IT会社の社長が突如失踪。
本の虫である星野少年がたてた仮説は「本の結界」がよわまったから、というもの。

(p440〜441)
「書物」にはつまり その存在自体に何かのパワーがある…僕はそう感じるんです

さらに書物のパワーは 書物同士が呼応しあって
ある種の「結界」を形成してると思ってます
きっとそれは「人々を守るバリアー」のような物…


本をよむ、本をおく、本をならべることによって、ひとは本にまもられている。
失踪した社長は、本もほとんどよまず、メモも紙でなくデータ管理だった。
身近に本が存在しないために「本の結界」のちからがよわまってしまい、
そのよわまった箇所から、社長は結界のそとへだされてしまったのではないか―。

あまりにも荒唐無稽というか、SFのような星野少年のはなしをきき、
おもわずわらってしまったルトラ書店の店員ふたり、井出と天城。
しかしそれはバカにしたのではなく、星野少年の仮説が大正解だったからでした。
ただひとつのまちがいをのぞいて。

(p456〜457)
結界の本当の理由はね…
人間を進化から封じ込めるためにあるんだよ


真夜中、月を背に翼をはばたかせてとぶ「進化人間=エボリュージン」。
「本の結界」からそとにでてしまうと、ひとは上位の生物に進化してしまう。
その存在を狩る、ひとにもどせるようならもどすのが、ルトラ書店員の役割。

これはおもしろい!
ひとをひとのすがたにつなぎとめておくためのアイテムとしての、本。
本に接することで、ひとはひとたりえている、と。
ぼくが活字中毒なのは「本の虫」に寄生されてしまったからですが、
『本の虫―その生態と病理 絶滅から守るために』の回を参照)
そうすると「本の虫」は、「本の結界」とひとをつなぐ、むすびめというところ?

本とのつながりがよわくなると、ひとはひとならざるものになってしまう。
進化、ということは、本を必要としないレベルの存在ということ?
そうなってはこまるからと、本のほうが、ひとを本にむすびつけている?
「本からはなれた人間には、退化しかあるまい」とばかりおもっていたのですが、
この設定は、いろいろな解釈ができそうですね。

ここからはぼくの妄想ですが、
「本の結界」というのは、ただ本をテキトーにならべればいいというのではなく、
本の種類やならべかたによって、結界のつよさに差がでてくるのでは。
たとえば、ながい年月をかけてよまれたきた本ほど、ちからがつよいとか。
みためがボロボロでも、蓄積されたちからは絶大なものが、という。

てづくりの一点ものや、希少価値のある本も、つよそうなかんじ。
すくないかずしかつくらないから、そのぶん、つくりての念がこもっているという。
となると逆に、大量生産でつくられた本は、ちからがよわいということに。
何十万部、何百万部と印刷されたものほど、結界を維持するには力不足と。

おなじシリーズものがあつまると、それだけむすびつきがつよくなりそう。
全集ものは、その部分がとくに強力な結界になります。
一冊ずつがあまりにバラバラな分野の本だと、数をあつめても効果がうすくなる?
でもたとえば「松丸本舗」のように、もちぬしのつよい意志で形成された書棚は、
セオリーをくつがえすような予想外のちからを発揮する、というのもアリでしょう。

いい!これはいいですよ。
よみきりでおわらせず、なんらかのかたちでシリーズ化できませんか、集英社さま。
かずある本屋ものマンガの、あたらしいタイプになりますよ。

あと、小学生でもよみやすいように、総ルビなのもよかったです。
これをみておもったのは、児童むけ文庫にしてもおもしろいかも?と。
こういう本にまつわる不思議なはなし、ぼくなら図書室からかりっぱなしになりそう。

ちなみに、タイトルや人物名から、引用もとは察しがつくとおもいます。
ルトラ書店にある本のタイトルも、ほら。

「姿なきチャレンジャー」
「テラー・オブ・グリーン」
「無法地帯」
「蒸発CITY」


ね?

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