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Magica Quartet・ハノカゲ『魔法少女まどか☆マギカ』


魔法少女まどか☆マギカ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)魔法少女まどか☆マギカ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
(2011/02/12)
ハノカゲ

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テレビ放送があったのが、去年のいまごろでしたか。
約1年おくれで、しかもマンガで、やっとストーリーをしりました。
地元に放送局がなかったこともあったし、
あまりにネットでもりあがっていたので、動画のたぐいもあまりみていませんでした。
MADをみても、断片だけだから詳細はわからないままで。

いまさらながら、おもしろい。
みるがわによって、いろいろなみかた、解釈ができるのもいいですね。
「マミる」や「あたしって、ほんとバカ」などのジャーゴンの意味も、
これでようやくわかりました。

かわいい魔法少女がいっぱい、とはいえ、いちばんつよいインパクトをのこすのは、
やはりコイツでしょう。

「僕と契約して魔法少女になってよ!」

思春期の少女を魔法少女にヘッドハンティングする生物、キュゥべえ。
人類の歴史上、この甘言で人生をふみはずした少女がどれほどいたことか。
徹底した合理主義、効率主義に立脚したその営業…もといサポートぶりには、
くやしいながらも納得させられるものが、おおくあります。
たとえば、魔法少女の魂=ソウルジェムのカラクリを説明するくだり。

(2巻p69)
ただの人間と同じ 壊れやすい身体のままで
魔女と戦ってくれなんて とてもお願いできないよ
君たち魔法少女にとって もとの身体なんていうのは
外付けのハードウェアでしかないんだ
そして本体としての魂には 魔力を効率よく運用できる
コンパクトで安全な姿が与えられている


てのひらにのるくらいの、ちいさなソウルジェム。
これがとおく圏外へはなれてしまうと、からだはうごきをとめてしまいます。
かのじょたちにしてみれば、このからだはもはや、いきるしかばねということ。

(2巻p70〜71)
むしろ便利だろう?
心臓が破れても ありったけの血を抜かれても
魔力で修理すれば また動くようになるんだから
ソウルジェムさえ砕かれない限り 君たちは無敵だよ
弱点だらけの人体よりも よほど戦いでは有利じゃないか?

どうして人間はそんなに 魂の在処にこだわるんだい?
訳が分からないよ


つまり魔法少女のからだは、スーパーロボットのようなものでしょうか。
どんなにこわされても、コクピットにいる操縦者がいればうごくことはできる。
魂と肉体を分離することで、両方が同時にそこなわれるリスクをさけられる。
「人間をなんだとおもっているんだ!」とおもわれそうですが、
当のキュゥべえにしてみれば、人間のほうがなにをいっているのかわからない。

(3巻p85)
それなら君は 家畜を犠牲とすることに 引け目を感じたりするのかい?
彼らは人間の糧となることを前提に 生存競争から保護され 繁殖できている
君たちだって理想的な共栄関係にあるじゃないか


たまたま人間のことばを解するから、
人間の感情も理解できているようにみえますが、
この生物に感情はない、と本人(人?)がいっています。

そして魔法少女は、じぶんのねがいに相当するだけの絶望をかかえこみ、
やがて魔女となり、人間をのろい、災厄をもたらす存在となります。
キュゥべえは、少女をだましたわけではありません。
魔女をつくりだし、世界を破壊するなどという、チンケな悪役でもありません。
契約の際にきかれなかったから、いわなかっただけ。

その目的は、熱力学の第二法則=エントロピーの増大によって、
宇宙の(利用可能な)エネルギーが消滅してしまうのをふせぐこと。
とはいえ、いま存在するどんなエネルギーも、
最終的には熱になり、拡散し、もとにもどすことはできません。
「魔法少女まどか☆マギカでエントロピー」での解説が、わかりやすいです)

この法則をくつがえす、再生可能エネルギーはないものか。
やっとみつけだしたのが、魔法少女の魔力だというのです。

(3巻p13〜14)
僕たちの文明は
知的生命体の感情をエネルギーに変換するテクノロジーを発明したんだ
ところが生憎 当の僕らが感情というものを持ちあわせていなかったからね
宇宙の様々な異種族の中から 君たち人類を見出した
一人の人間が生み出す感情エネルギーは
その個体が誕生し成長するまでのエネルギーを凌駕する
君たちの魂は エントロピーを覆すエネルギーたり得るんだ
とりわけ最も効率がいいのは 第二次成長期の少女の 希望と絶望の相転移
ソウルジェムとなった魂は 燃え尽きてグリーフシードへと変わる瞬間に
膨大なエネルギーを発生させるんだ
それを回収するのが 僕たちインキュベーターの役割というわけさ


情にうったえるでもなく、明確にウソをつくでもなく、
必要最小限のことばだけをつかって、魔法少女をスカウトする。
あとはほうっておいても、いずれは魔女になってエネルギーをうみだす。
エネルギーの回収こそがキュゥべえの使命であり、
少女のねがいをかなえることは、それに付随する事象でしかない。
人間の都合で、そのねがいがふみにじられ、少女が絶望したとしても、
契約は成立しているのだから、あとはそっちの問題でしょ?と。

どうみてもフィクションの生物なのに、妙なリアリティを感じるのは、
「こうやって契約をむすぶヤツ、実際にいるよな」とおもうからです。
契約成立にさしさわりがあるとおもわれる重要な件については説明せず、
一部のリスクだけを公開することによって、
あいてに「リスクを覚悟のうえで、じぶんの意志で決断した」とおもわせる。

これは全国の消費生活センターで視聴してもらうといいのでは。
「悪質なセールスにひっかからないために!」という、教材として。
と同時に、ツイッターなどで情報をえるときにも、勉強になります。
一部の文言だけを、都合のいいように解釈すると、あしをすくわれるぞ、と。
あいてのいうことをうのみにせず、みずからしらべていく姿勢が大事ですね。

ともあれ結論としては「QBざまぁ」ということでいいでしょうか。
イヤほんとにぶんなぐってやりたいけど、それでも解決はしないわけで。はぁ…。

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