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石川知裕『雑巾がけ―小沢一郎という試練』


雑巾がけ: 小沢一郎という試練 (新潮新書)雑巾がけ: 小沢一郎という試練 (新潮新書)
(2012/04/17)
石川 知裕

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1年前に刊行された『悪党―小沢一郎に仕えて』をさきによんでいたので、
おおくは前著とカブるんじゃないかな、と予想していました。
今回は新書ということで、一気によみおえやすいボリューム。
メインとなる、秘書時代をつづった「わが『雑巾がけ』の日々」の章は、
『悪党』でよんだことのあるエピソードもそこここにありますが、
時系列順にまとめられて、あたまにはいりやすい印象です。

(p7)
「いまの民主党の欠陥は、俗に言う『雑巾がけ』、
 基礎的な鍛錬、基礎的な勉強をしないで偉くなっちゃったヤツばっかなんだよ。
 だから危機が起きるとどうしたらいいかわからなくなるんだよ。
 基礎的な勉強を積み、経験を積み、知識を積み、
 そしてこういう時はこう、ああいう時はこうと、
 自分の価値判断基準、政策判断の基準っつうのが自然と作られてくる。
 それがピョンと偉くなっちまったもんだから」


という小沢一郎氏のことばが、本書のタイトルの由来です。
「なんでいまさらそんなことを」というような初歩的なことをおろそかにしないこと。
それが、いざというときの胆力につながります。

おもしろかったのは、オマケ的につけられた「これから修行する人へ」の章。
政治家の秘書、若手スタッフ、後輩議員へむけたアドバイス集なのですが、
これは社会人であれば普遍的に通用する、かなり具体的な指南書だとおもいます。
この章の項目をぬきだしてみましょう。

1 電話を怖がるな
2 報告の順番を間違えない
3 物の頼み方、頼まれ方
4 スピーチでは感謝の気持ちを忘れない
5 礼儀は大切
6 上手な怒られ方
7 駄目な先輩との接し方
8 美味しい話は滅多にない
9 意見をどう言うか
10 政局に予定は入れない
11 「抜き」の時間を作る
12 本は読めるときに読む
13 敵味方は流動的なものである


あたりまえといわれれば、あたりまえのことばかりといわれるでしょうが、
こういう基本のキというのは、新入社員にはとてもありがたいもの。
なおかつ、あるていど経験をつんだひとであっても、
「初心わすれるべからず」ということで、つねにこころしておきたいところ。
ぼくもかなり勉強になりました。まだまだヒヨッコだなあ。

(p158)
よく、「報告はなるべく早く」と言われる。
これは一般論としては正しいけれども、現実の場面では必ずしもそうではない。
特に若い人は「忘れたらどうしよう」という不安もあるから、
自分で溜めておくことができず、なるべく早く何でも吐き出そうとするのだ。
しかし、これはその人の都合に過ぎない。
聞かされた方からすれば、
「その話、今聞いても仕方がないんだから、週明けに言ってくれたらよかったのに」
ということもある。


これは、いたいところをつかれました。
ためておけない、というのはまさにそうで、はやく楽になりたいわけです。
とりあえずじぶんの「きいて、つたえる」責任を、なるべくはやくおわらせたい。
だからといって、ためこんでおくばかりではパンクしますから、
ころあいをみはからう、ということがだいじなのですね。

(p178)
余談だが、菅直人さんは、
首相に就任した際に3か月先までのカレンダーしか壁に貼っておらず。
それを見た人は「この内閣は短命に終わるのでは」と感じたという。
野田さんは6か月先まで貼っているそうだ。
私の場合は、事務所に1年分のカレンダー、12枚を常に壁に貼る様にしている。


短期間の予定しか目にはいらないと、
じぶんのかんがえかたも、おのずと近視眼的になってしまうのでしょうか。
もっとながい、おおきなスパンでものごとをかんがえられるようにする工夫ですね。
そうか、さきに12か月分ビリっとやぶっておくという方法もあるわけだ。
これ、職場でやってみましょうか。

(p182)
私は今でもできるだけ移動は車ではなく鉄道を使い、その時間に本を読むようにしたり、
事務所や家では仕事や誘惑も多いので、
集中しなくてはならない時は近所の喫茶店に行くという風に自分なりの工夫はしているが、
それでもやはり社会人になってからの努力では限界がある。
そしてまた「もっと学生時代に勉強しておけば」と同じ後悔をするのである。


こういうはなし、どこかできいたとおもったら、
原尻淳一×小山龍介『ライフハック!カタログ』でも「時間管理」の項で、
「駅の近くに勉強の『基地』を確保する」というのがありました。

(p44)
無理に家で勉強などしないでください。
ではどうするかというと、会社から真っすぐ家には帰らない。
勉強道具を鞄に忍ばせておき、自宅近くの駅に着いたら、カフェに入る。
そしてコーヒーを飲みながら1時間、勉強時間を確保してしまうのです。
家で誘惑の材料と格闘しながら勉強する1時間とは比較にならない、
集中力の高い時間が得られます。


ぼくは本をよんでいると、
「ここでかいてあること、どこかににたようなことがあったなあ」とおもったら、
じぶんの本棚からあれこれひっぱりだして、よみくらべるクセがあります。
カフェではそれができないなあ、とおもっていたのですが、
「だったら自炊してPDFにしたら?」とセルフツッコミをうけて、いま検討中です。
そうなるとスキャナーとiPadがいるからなあ…。

とはいえ、しごとがえりにカフェで時間をつくるのはアリですね。
たまにカフェでTogetterのまとめ作業をするのですが、新鮮な気分になれます。
最近ブログの更新もとどこおりがちだし、ひとつやってみようとおもいます。

小沢一郎氏のエピソードもおもしろい(意外と天然とか、やっぱり頑固とか)ですが、
それよりもぼくとしては、社会人一年生のためのライフハック書だと感じました。
じぶんにとりいれられるものが、まだまだありそうです。

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