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津田大介『「ウィキリークス以後」のメディアの10年に向けて』


日本人が知らないウィキリークス (新書y)日本人が知らないウィキリークス (新書y)
(2011/02/05)
小林 恭子、白井 聡 他

商品詳細を見る

津田さん個人の本ではなく、
複数の著者によるウィキリークスに関連する論考をオムニバス収録した、
『日本人が知らないウィキリークス』の第3章になります。
発行は2011年2月21日。3.11以前のものです。

(p97)
「ウィキリークス以後」のメディアビジネス、ジャーナリズムの形とは
いかなるものなのか。
それは端的に言えば
「ネットに流出したり話題となった情報をいち早くキャッチし、
 その情報を精査した上で、ソースを明示しながら、
 誰もがわかりやすい形に情報を編集して伝える」

ということになる。


まさにいま、津田さんが「メディア・アクティビスト」として活動している、
そのものをあらわしています。
佐々木俊尚氏のいう「キュレーション・ジャーナリズム」ともいえます。

3.11以降の津田さんは、
政府の公式な記者会見のツイッター実況(いわゆる「tsudaり」)のみならず、
さまざまな震災関係の情報を選別してツイート/リツイートしたり、
車で福島県にはいり、被災地の実態をじぶんの目で見て報告したり。
被災したコンビニでの、渋谷慶一郎・七尾旅人のライブをプロデュースしたのは、
記憶にあたらしいところです。

(p100)
…「『ウィキリークス以後』のジャーナリストは情報に対して謙虚でなければならない」
ということに他ならない。


たんに、情報をたくさん知っていることをもって、
すぐれたジャーナリストとはならない。
まして、政府の発表を右から左へながれ作業でおしだすだけの記者など論外。

じぶんが手にしているこの情報は、ほんとうに信頼にたるものなのか。
その情報はどこから出てきて、なにを根拠にしているのか。
たしかだとして、それを偽装も改竄もすることなく、ひとびとにとどけるには、
どのようにすればいいのか。
そこまでかんがえてこその、「ウィキリークス以後」のジャーナリストなのでしょう。

(p100〜101)
情報を囲い込むことでマスメディアやジャーナリズムが成立していた時代は
終わりを告げた。
ウィキリークスのように、
膨大な真偽不明の秘密文書や、ツイッターで飛び交う流言飛語の中から
いかにしてスクープの原石を拾い上げ、情報の精査を行った上で
わかりやすい形で世の中に発信していくか。
そして、それをどうビジネスとしてマネタイズしていくか。
この点こそが今後のジャーナリズムにおけるもっとも重要な課題になっていくだろう。


ぼくが津田さんを知ったのは、
2010年12月、「サカモト・ソーシャル・プロジェクト」のUSTミーティングでした。
その時点では「この金髪のひとはナニモノ?」程度の認識だったのですが、
たしかソーシャルメディアにかかわることをかたっていて、
「ほうほうなるほど」と感銘をうけたのをおぼえています。

そのUSTをきっかけにツイッターをはじめました。
そのあと、牧村憲一さんとの共著『未来型サバイバル音楽論』を購入。
そして3月10日、NHKクローズアップ現代に津田さんがゲスト出演。
タイトルは「テレビはいらない?!〜急成長するインターネット放送」でした。

このときは、ツイッターで津田さんの発言を実況していました。
ぼくのツイートから引用してみます。

「1950年代にあった街頭テレビの楽しさ、一体感が原点。
 テレビがパーソナルなものになっていき、
 そこから双方向性が登場したことでの楽しさを獲得しつつある。
 コメントがすぐ表示される。視聴者同士の雑談も。
 みんなでパブリック・ヴューイングする感じ」

「テレビへの不信感は、素材を編集することと、横並びの報道にある。
 政治家、自分の主張したいことを存分に言える、便利なツールとして認識。
 テレビによるプロの仕事はまだまだ必要なんじゃないか」

「ネット放送はまずコストが安くなる。
 スマートフォン一台で生放送と同じことができる。
 新たな才能が世の中に出てくるように。
 噂やデマで人権が侵害されるなどのトラブルも。
 一方で、情報の精査、突っこみ、訂正が放送中に行われている」

「テレビとネットは別物、両立できる。
 テレビで分かりやすく伝えた後に、ネットで深堀する番組もできる。
 両者がいい形で発展できれば」


この放送をうけて、江川紹子さんが、
「津田さんの話は分かりやすいにゃ〜」とつぶやきましたが、まさに、です。
ソーシャルメディアによって、あたらしい世のなかがうまれるんだ!
そう希望をもった、そのつぎの日が、3月11日でした。

この記事をかくのに、じぶんのツイログを見かえしているのですが、
ひと月に400〜500だったツイート数が、3月にいきなり1200をこえています。
じぶんにできることをしよう、役にたちたい、そのおもいで情報をあつめ、
ひたすらリツイートをくりかえしていたのでした。

あのころにくらべていまは、すこしは情報を見る目もやしなわれたのでしょうか。
ツイート実況もすこしずつしていますが、はたしてちゃんとできているのでしょうか。
自信があるわけではありませんが、とにかくつづけていくしかないのでしょう。

じぶんが「こうありたい」とおもうオトナのひとりである、
津田さんのせなかを見ながら、
これからもじぶんなりのありかたを模索していくのだとおもいます。

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