スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

フリードリヒ・ニーチェ『ツァラトゥストラ』


ツァラトゥストラ〈上〉 (光文社古典新訳文庫)ツァラトゥストラ〈上〉 (光文社古典新訳文庫)
(2010/11/11)
フリードリヒ ニーチェ

商品詳細を見る

なんといっても『2001年宇宙の旅』の、あのインパクトが強烈。
そのわりに、ニーチェの本のほうは、あまり読んでいなかったのです。
それもあって、1年ほどまえにでたこの新訳版を、じっくりと読んでみました。

どんなにむずかしい論文か小説か、とおもっていたら、箴言集のスタイル。
1話完結のアニメのようなもので、どこから読んでもOK、というか。
その日の気分でテキトーにページをめくって、1日に1つのはなしをきく、
というような読みかたもいいですね。

国語の教科書にでてくるような論文とは、まったくちがう印象です。
「ほうほう」とうなづく文章あり、「なにいってんのこのひと」なところもあり。
後者でいえば、これ。

(下巻p36)
幸せが俺を追いかけてくる。
それは、俺が女を追いかけないからだ。
ところで幸せとは、女のことだ。


どこのハードボイルドですか。大藪春彦ですか。
当の本人のオンナ関係は…ゲフンゲフン。
えー、もっとも有名なのは、このくだりでしょうか。

(上巻p181〜182)
以前、悪魔にこう言われた。
「神にも地獄がある。それは、人間を愛していることだ」
そして最近、悪魔がこう言うのを聞いた。
「神は死んだ。人間に対する同情のせいで、死んでしまったのだ」
だから同情には用心せよ。
同情のほうから人間にむかって重い雲が押し寄せてきている!


「神は死んだ」のワンフレーズだけが、突出して知られていますが、
そこにいたるまでのくだりも、ぜんぶ読んでおきたいところです。

ぼくが「これはいつか言ってみたい!」とおもった箴言あれこれ。

(上p205)
罰への衝動が強い人間を、絶対に信用するな!

(上p257)
自分を信じていないやつは、いつも嘘をつく。

(下p70)
愛することができなくなったら、通りすぎることだ!

(下p159)
ああ、人間のする最悪のことなんて、ちっぽけなものだ!
ああ、人間のする最善のことなんて、ちっぽけなものだ!


(下p307)
自分の能力以上のことを欲するな。
自分の能力以上のことを欲する者は、たちの悪いごまかしをする。


このひとにツイッターやらせたら、フォロワー100万人はかるくいくのでは。
とおもったら、すでにニーチェのbotがありました。
でもフォロワーはすくないですねえ。更新もとまってるし。残念。

権威づけやカッコつけのために読むんじゃなくて、
じぶんが必要として、水をもとめるようにその文章を欲して、日常のなかで読む。
そういうふうに、この本を読みつづけられたら、とおもいます。

おまけ。
以下の文章から、ぼくはある人物があたまにうかびます。

(上p106)
連中は、偏狭な魂で、あれこれ君のことを考える。
連中にとって君はいつも疑わしい存在なのだ!
あれこれ考えれば、どんなものでも疑わしくなる。
連中は、君がもっているあらゆる徳に難癖をつけて、君を罰する。
連中が君を心の底から許すのはー君の過ちだけだ。


(上p209)
しかし民衆に憎まれている者は、犬に憎まれている狼に似ている。
たとえば、自由な精神、束縛の敵、崇拝をしない者、森に住む者。
そういうやつを隠れ家から狩りたてることーそれがいつも民衆の「正義感」だった。


(下p145)
「善良で正しい人たちは、誰をもっとも憎んでいるのか?」
創造する者をもっとも憎んでいるのだ。
石版を壊す者を、古い価値を壊す者を、破壊者をもっとも憎み、犯罪者と呼んでいる。
なぜなら善人たちは、創造することができないからだ。


さて、だれでしょうか?

スポンサーサイト

トラックバック一覧

コメント一覧

コメントの投稿

名前

タイトル

メールアドレス

URL

本文

パスワード

非公開コメント管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。