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ロバート・ケナー監督『フード・インク』


フード・インク [DVD]フード・インク [DVD]
(2011/07/30)
ドキュメンタリー映画

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シネマルナティック湊町でおこなわれている「食の映画祭」、
そのひとつとして、この映画の上映会とトークライブがあり、いってきました。
このときの内容は、Togetterにまとめてあるので、よろしければどうぞ。

先日のNHKスペシャル「“食の安心”をどう取り戻すか」においても、
生産者と消費者の「顔の見える」関係が提唱されていましたが、
この映画は、それをさらに強調・補完するものだったといえます。

いまやアメリカの農業は農業でなく、もはや工業フードシステムと化しています。
熟練の腕をもつFarmerは必要とされず、ただ工場で単一の作業をこなすだけ。
おなじ作業を一日中、なんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんども、
いつはてるともなくくりかえしていれば、やがて集中力がきれて、
肉の洗浄がちゃんとできずに、糞便がくっついたままで出荷されることになり、
その結果が、消費者のコレラへの感染。

消費者にこのまれる、胸肉のおおきな鶏肉をつくるために、
従来の2分の1の速度で2倍のサイズにそだてられ、
その結果が、じぶんの体重をささえられず、すぐにあしがおれてしまうブロイラー。

政府の援助でコーンがやすく生産され、それを穀物メジャー会社がやすく購入し、
大量のコーンがさまざまな食品の原材料となります。
本来は草を主食としているウシにまでコーンがあたえられ、
草をたべていればふせげるはずの大腸菌を発生させ、しかも食材の改善もせず、
その結果が、命をおとすほどの食中毒。

それならば対策として、あぶない食材には手をださずに、
安全な野菜などを積極的に摂取していけばいいのでは?
しかしながら、そこにアメリカがかかえる、深刻な貧困問題がたちふさがります。

給料のやすい労働者は、朝から晩まで懸命にはたらきます。
家族がいても、家で時間をつくって食事をつくってあげる余裕もないほどに。
まして、スーパーでリンゴ1つを買うよりも、
ファストフード店でダブルバーガー2つを買うほうがやすいのです。

調理人の人件費を極限までけずり、やすい食材でつくられた、やすいバーガー。
それにつかわれる食材がどんなものか、かんたんに想像できます。

スーパーをみわたせば、スナック菓子もやすい。コーラもやすい。
やすくても腹のふくれるものをのぞめば、野菜よりもこれらが優先されます。
大量の塩、大量の砂糖、大量の油。
その結果が、貧困層の肥満と糖尿病。

「アメリカでおこったことは、5年後に日本でもおこる」と、
たしか青島刑事がいっていたとおもいます。
映画のパンフレットに掲載された、町山智浩氏のコラムより。

アメリカに比べると日本はまだマシだ。
屠畜はまだ優秀な職人さんが丁寧に行っているし、
アメリカ産牛肉の輸入規制も厳しい。
でも、コーン暴騰の時は、飼料が買えずに日本でも多くの養鶏所が倒産した。
日本はメキシコ湾のエビにも頼っている。
すべてはつながっている。
日本にもファストフードしか食べられない貧困層が形成されつつあるし。


こうした事態にたいして、政府はいったいなにを…。
イヤ、なにもしないものとかんがえておいたほうが、いいのかもしれません。
映画での「国はわたしたちをまもってくれるものとおもっていた」というセリフが、
いまも印象ぶかくのこっています。

最後に、映画のラストでも提示された、
「食の安全のために私たちができること」を。
このうえでどうするかは、おのおのの判断しだいです。

・労働者や動物に優しい、環境を大事にする企業から買う
・スーパーに行ったら旬のものを買う
・有機食品を買う
・ラベルを読んで成分を知る
・地産食品を買う
・農家の直販で買う
・家庭菜園を楽しむ(たとえ小さくても)
・家族みんなで料理を作り、家族そろって食べる
・直販店でフードスタンプが使えるか確かめる
・健康な給食を教育委員会に要求する
・食品安全基準の強化とケヴィン法を議会に求める


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