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鶴田謙二『冒険エレキテ島』


冒険エレキテ島(1) (KCデラックス)冒険エレキテ島(1) (KCデラックス)
(2011/10/21)
鶴田 謙二

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どっかで見たことがあるはなしなんだよな〜とおもったら、
これは21世紀版「広くてすてきな宇宙じゃないか」ぽいな、と。
死んだおじいちゃんののこした書物をたよりに、
目的のものをさがしだそうとする、快活な水着のオネーちゃん、
というのもおなじだし。

とはいえ、そのオネーちゃんの造形は、やはり変化していますね。
「広くて〜」が雑誌に掲載されたのは、1986(昭和61)年。
25年もたてば、そりゃあ流行もかわるってもんです。

舞台は東京都御蔵島村。
って、どこにあるのかというと、東京都心の南200km。
村にはバスも、タクシーも、レンタカーもありません。
村のホームページを見ると、本州から村へいくのも、なかなか時間がかかるようです。

主人公・みくらのしごとは、飛行機をつかった空輸便。
いっしょにしごとをしていたおじいちゃんが亡くなり、
のこされた私物のなかから、「エレキテ島所在考察」と題された、
じぶんあてのノートのたばを見つけます。

島のとしよりたちにきくと、またの名を「蜃気楼島」とよばれていて、
むかし見たことがあるというはなしが、つぎつぎでてきます。
まぼろしの島はほんとうに存在するのか、みくらはたしかめにいくのでした。

例によって執拗に描きこまれた、自然、メカニック、そしてジーさんたち。
としごろのオネーちゃんと、あじわいぶかいジーさん連中という構図、すきですね。

キーアイテムとなる「おじいちゃんの地図」について、
「広くて〜」所収の『Spirit of Wonder』では、こう解説しています。

(p404〜405)
究極のアイテム「おじいちゃんの宝の地図」。
よく聞く言葉だが実際に目にすることはない。
あったとしてもそれは想像するようなものではない。
言葉のイメージが実物に勝っている「初めての手編みのセーター」や
「子供の頃からの婚約者」などもこの部類に入る。


ああーたしかに、おとこのこマインドをくすぐるアイテムなんですが、
つかいふるされた手だからなのか、そう頻繁に見ることはありませんね。
専門知識でもって、こういうのを解読するっていう展開、おもしろいのですが。

エレキテ島をさがしはじめてから3年。
そっちに没頭するあまり、しごとでミスはやらかすわ、電気はとめられるわ、
夜なべでしらべるものだから、目のしたのクマがひどくなるわ。
まわりにあきれられても、苦言を呈されても、それでもみくらはあきらめません。

(p170)
シャンとしてがんばろう
たとえ今年ダメだって3年後がある
それがダメならまた3年後だ
あたしは諦めが悪い娘だからね


1ページまるまるつかったコマで、懸命に駆けていくみくら。
今回、もっともこころをつかまれたのは、ここでした。
それこそつかいふるされたことばですが、これはスウッとはいってきました。
そう、あきらめずに、くらいつかなきゃね。

しかし、連載再開は2012年だから、2巻がでるのは…ええと…。
なるたけはやく、つづきがよめますように…。

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