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宮崎駿『本へのとびらー岩波少年文庫を語る』


本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)
(2011/10/21)
宮崎 駿

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このおじいさんが図書館につとめていたら、
こどもたちに大人気の司書になっていたことでしょう。
「あのおじいちゃん、いろんな本のことしってるんだよ」
「こういうのよみたいっていったら、たくさんおしえてくれるんだ」
「でも、あらすじをしゃべりすぎるんだよね」とか。

というわけで本書には、
「岩波少年文庫の50冊」キャンペーンに宮崎監督がかいた推薦文50本と、
BSで放送された「ジブリの本棚」での対談の再構成+かたりおろしを収録。
小学校の高学年ならよめるかな?

宮崎監督がえらんだ50冊には、縁のふかい『ハイジ』『床下の小人たち』もあります。
おもしろかったのは、『小さい牛追い』の推薦文。

(p14)
ぼくはこの本を読んでいません。
なのにきっといい本なんだと思っています。
ぼくの奥さんが少女のころに読んで、
ヨーロッパと日本のちがいがわかったような気がして、
とても興味深かったと話していたからです。
いつか読んでみます。


なるほど、そういう紹介のしかたもあったのか。
このブログにかく本については、いちおうひととおり目をとおしているのですが、
いつかこの手をつかってみましょうか…イヤ、ムリかな。

カラーページで推薦文が再録されたあとは、
宮崎監督の、こどものころから現在にいたるまでの読書遍歴がかたられます。

(p67〜68)
本は読まなきゃいけないとは思っていました。
面白いからではなく、「読まなきゃいけない」と思い込んでいたんです。
本を読むことをあんまり「楽しむ」とは思っていなかったんです。

僕らの時代は、教養として、このくらいの本は読んでおかなきゃならないという考えが
ちょっと残っていました。
「おまえ、そんなものも読んでないの」といわれちゃうんです。


ぼくが「読まなきゃ」という強迫観念にかられていたのは、大学時代でした。
受験勉強だ部活動だで、クラシックな書物をほとんどよんでなかったことに気づき、
古本屋でかたっぱしから東西の古典文学を安値でかいあさってはよみ。

ちょうどそのころ、筑摩書房から「日本の文学」シリーズが刊行されていて。
1冊2,400円くらいだったかな?
バイト代をつぎつぎそのシリーズにつぎこんでいきました。

いま、内容をぜんぶおぼえているかというと、あやしいものではありますが、
それでもじぶんにとって、いくらかの養分にはなっているとおもいます。
時間がたっぷりつかえるときに、どっぶりと古典の世界にはまりこめたのは、
とてもしあわせなことでした。

(p89)
別格ということでは、中川李枝子さんもそうです。
なかでも一番衝撃を受けたのは『いやいやえん』です。
これは学生時代に読んだのですが、「ついに出た」というふうに思いました。

この作品の何がすごいかって、
子どもも気がつかない子どものことが書いてあることです。


おもいだした! ぼくも『いやいやえん』かってたんだった!
たしか、本上まなみさんのエッセイで、すきな絵本として紹介されていたので。
(いま確認したら、『はじめての麦わら帽子』に収録されていました)
はあ…ツン読はいかんですねえ。ちかいうちによもうっと。

まえにブログでかいた『としょかんライオン』『ほんやのいぬくん』など、
これは、とおもった絵本は、すこしずつかってよむようにしています。
すこしずつ、というのは、まあ値段のたかさもあるので…。

じぶんがおもしろいから、というのもありますが、
いつかぼくにこどもができたときに、これをすすめられるな、というのもあります。
ただ、宮崎監督にいわせると、そううまくはいかないようで。

(p133〜134)
児童書もずいぶん買ってあったけど、子どもたちが開いた形跡はあまりありません。
丁寧にそろえてあると、とくに読まない。
自分の経験では置いておけば読むというのは嘘ですね。

親が薦めたからといって「はい」と読んで「面白かったです」と言う子も
いるかもしれないけど、
大抵は親のおもわくを飛び越えていくのではないでしょうか。
親が認めている範囲を越えようとしたり、逸脱しようとするんじゃないかと思います。


ああそうか、たしかにそうかも。
おやのほうで、のぞむ型をつくってあてはめる、というのはよろしくないですね。
事前にあれこれおもいなやむよりは、実際にこどもがいないとわからないのかも。

紹介された50冊の児童書のなかにも、まだよんでいないものがあります。
もうオッサンなとしですが、あらたな気もちでよんでみるのもいいかもしれません。

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