スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

EXTREMEDIVES vol.128 feat. 遠藤ミチロウ @音溶


RO KU DE NA SHI 遠藤ミチロウ生誕祭 「Roll Over 60th」 ~還暦なんかブッとばせ!~ [DVD]RO KU DE NA SHI 遠藤ミチロウ生誕祭 「Roll Over 60th」 ~還暦なんかブッとばせ!~ [DVD]
(2012/11/28)
遠藤ミチロウ、M.J.Q 他

商品詳細を見る

ライブがあると知ったのは、当日、7月25日の昼すぎ。
ツイッターでRTされてきた、和田ラヂヲさんのツイートからでした。
これはいかねばなるまい!ということで、はじめて音溶へ。
…地図アプリをたよりにさがせど、なかなかみつからず。
道案内してくれた居酒屋の店員さん、ありがとうございました。

ホームページでは、午後6時30分開場、7時00分開演のはずですが、
まてどくらせど、店がオープンする気配がありません。
ドアのむこうからは、リハーサルのようすがきこえてきます。
開演の7時をすぎてもなお。
セッティングのトラブルなのか、なかなかおわりそうにありません。

ぼくと一緒に、外の階段でまっていたのは、
学校の補修がおわってやってきたという、高校1年生の男子。
はなしをきくと、中学生のときから遠藤ミチロウファンだそうな。
親御さんの影響なのでしょうか、なんという筋金入り。

ちなみにぼくはというと、
えー、ごめんなさい。あまりくわしくありません。
ザ・スターリン/遠藤ミチロウの名は、知ってはいましたが、
興味をもちはじめたのは、じつは「プロジェクトFUKUSHIMA!」から。
教授(坂本龍一)→大友良英(『あまちゃん』劇伴)→遠藤ミチロウ、
というながれで知ったことになります。

7時15分、開場。
最初は観客がかぞえるほどしかおらず、
「え、こういうもんなの…?」と不安でしたが、
ミチロウさんの出番は、今回のイベントのトリなので、
そこにあわせて(あるいは仕事おわりで)徐々にふえていきました。

7時40分、開演。
さきに演奏した、3組のミュージシャンについて、かんたんに。

【汚J】

地元松山のミュージシャン。
長身にサングラス、夏らしいすずしげなすがたでギターをかきならす、
その立ちふるまいが、どことなくEGO-WRAPPIN'の森雅樹っぽい感じ。
ギター用のマイクに、ピックをもつ右手がコンコンあたっていたのを、
ご本人は気にしていましたが、パーカッション状態でおもしろかったですよ。

【足袋猫】

高知からやってきた、黒縁メガネが印象的なギター女子。
マイクスタンドをどこにおいても、ハウリングがおこってしまうので、
1曲目の途中から、生声にきりかえていました。
音楽のスタイルは、なんというか、メガネっ娘版ジャックスとでもいうのか。
心なしか、男性客が近くなったような…人数がふえただけ?

【SPACEGRINDER × Hori (a.k.a soma) 】

ギターやシンセを操作し、音楽をつくりあげていくのですが、
いったいどこから曲にはいったのか、判然としない感じです。
環境音だったり、まわりのガヤガヤしたノイズだったりも、
まるでかれらがつくりだす音楽の一部であるかのように。
事前に展開をきめていたのか、それとも完全に即興なのか。

【遠藤ミチロウ】

9時30分、いよいよトリの遠藤ミチロウ!
全身黒ずくめ、頭に黒タオル、そしてギター。
と、ここでもマイクのセッティングがうまくいかず、手間どっています。
見ているこっちがハラハラしてしまって…。

どうにか音を出せる状態になったようで、1曲目をうたいはじめました。
とりあえずはよかったよかったですが、
うたいおわったところで「ゴメンね、変な音で」とポツリ。

以下、自分のiTunesやYouTube、歌詞検索などでしらべて、
セットリストをつくり、それに沿って感想を書いていきます。
ただ、1曲目だけがどうしてもわからず…。
どなたかあの日ライブにきていたかた、おしえていただけましたら。

「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」
というイントロの一言で、「おおお!」とおおきな歓声が。
いくらパンクにうといぼくでも、これは知っていました。

それにしても、みるからにとても年季のはいったファンばかり。
スーツすがたのぼくは、あきらかにういているというか、
よその業界からコッソリしのびこんだスパイのような気分です。

「こないだNHKのドラマで、スターリンの曲が使われてて。
 おかしいっていうか、NHKアホだよね(笑)」

3月に放送された、女川さいがいFMについてのドラマ『ラジオ』。
そのなかで、主人公がザ・スターリンの「負け犬」を、
じぶんのCDからラジオにながす、というシーンがあったのです。
NHKトークは、さらにつぎのMCでも。

「キョンキョンのドラマ、いいよね〜。
 40すぎたキョンキョンっていいよね〜。
 キョンキョンが東北弁でしゃべってるから、オレも東北弁で歌おう」

そうか、ミチロウさんも『あまちゃん』のファンなのか。
というながれでうたったのは、全編福島弁で10代お断りな内容の曲。
あとでしらべたら、どうやら「オデッセイ・1985・SEX」らしいのですが、
福島弁といい、ギター1本の歌といい、かなり印象がちがいました。

「オレの生まれは福島ですけど、
 誇りを持てっていっても、放射能まみれですから…」

2011年に、プロジェクトFUKUSHIMA!のサイトで配信された「原発ブルース」。
きのうのNHKスペシャル「“旧警戒区域”はいま」でもあったように、
福島原発事故は、2年4か月がすぎたいまもなお、現在進行中なのだと、
この曲をきくと、あらためて思い知らされます。

「限りある限り」の途中で、ギターの弦がきれてしまい、
ステージ上で弦のはりかえをするミチロウさん。
「なにか訊いて」
観客との話は、いつしか愛媛のラーメン談義に。

観客「ラーメンに練乳入れてる店があるんですよ」
観客「えー、そんなのないって」
観客「隠し味に入れてるんで、前面には出してないみたいです」
ミチロウ「ホントに?ツイッターに書いちゃうよ?」

その後、練乳ラーメンを食べたのかはわかりませんが、
松山のまえに行った八幡浜では、名物のチャンポンを食べたみたいです。

ラーメン話につづいては、
「リクエスト!」の声にこたえて、観客から曲のタイトルがつぎつぎと。
「天プラ!」ってのも曲名だったのですね。
が、あれこれ曲名がでても、「ムリだなー」「絶対ムリ」と、
リクエストコーナーの体をなしてないような…。

で、演奏されたのは「ロマンチスト」。
吐き気がするほどロマンチックだぜ!
つづけて、ボブ・ディランのカバー「天国の扉」。
サビでは観客も大合唱。これは涙腺にくるなあ…。

アンコールでは、ミチロウさんのすぐとなりで、
前述のあの高校生が、うちわでミチロウさんをあおぐという展開に。
ミチロウさんも「高校生ー!」とノリノリ。

終演後、店の外に出ると、
階段のうえにミチロウさんがすわっていて、
物販CDにサインをしてくれるとのこと。
その場で、1983年のライブ盤『絶望大快楽』を購入し、
サインとともに、ツーショットで写真まで撮ってもらいました。

話したいことがたくさんあったはずなのですが、
人間本気で感動すると、なかなかことばがでてこないもので…。
ありきたりのことしか言えなかったような気がします。

というわけで、イベントがおわったのは11時ごろ。
4時間ちかくも会場にいたのですが、気がつけばあっという間。
すばらしいライブでした。ありがとうございました。


【セットリスト】

1. (不明)
2. JUST LIKE A BOY
3. お母さん いい加減あなたの顔は忘れてしまいました
4. 負け犬
5. カノン
6. オデッセイ・1985・SEX
7. 原発ブルース
8. Mr. ボージャングル
9. オレのまわりは
10. 限りある限り
11. 解剖室
12. ロマンチスト
13. 天国の扉
14. 先天性労働者
15. ワルシャワの幻想
16. 仰げば尊し

TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation- 7.21


TM NETWORK CONCERT -Incubation Period- (DVD2枚組)TM NETWORK CONCERT -Incubation Period- (DVD2枚組)
(2012/09/12)
TM NETWORK

商品詳細を見る

ライブシネマ2日目。
きょうは参院選で投票したあと、余裕をもって劇場に到着。

パンフを買おうとおもったら、部数限定ですでに売りきれ…無念。
TLでツイートされてるネタバレって、何なんでしょう。
通販で買えないものかなあ…。

これを書いているさなかに、
TM NETWORK公式で、2日間のセットリストが公開されました。
さきに明かすと、両日の構成は「ほぼ」おなじ。
なので、きのうのうちに公開してしまうとネタバレになるため、
きょうまで出さなかったのですね。

というわけで、以下の曲順は公式に準じます。
おおまかには、前回の記事と「ほぼ」おなじなので、
書きわすれていたことや、きょう気がついたことを。

1. Opening
2. Children of the New Century
3. IGNITION, SEQUENCE, START
4. TK Solo


舞台装置は初日とおなじ。
ということは、楽曲の構成もおそらくはおなじかな?と予想。
後半のダイナー編は、もしかしたら別の曲でもいけるかもですが、
前半の、すべてにきっちり意味づけをした曲順は、かえられないだろう、と。

開演の数分前から、さいたまスーパーアリーナの中継がはいるのですが、
よくきくと、客いれのときから、SEで虫の声がながれていたのですね。
マイクにちかいところの観客がしゃべると、なんとなくききとれそうだったり。

冒頭のテロップもそのまま。
ただ、芝居もおなじですが、
カメラのアングルは、ところどころ変化していました。
きのうの中継映像をふまえて、スタッフが変更をいれたのでしょう。

新潜伏者のひとりが、たすけをもとめて公衆電話をかけますが、
その番号が「911」。
アメリカでいうところの「110」にあてはまるものです。
しかしこのコールはつながらず。
あとからやってきた警官とは、ちがうところにかけていたのか…?

小室さんのソロは、「BEYOND THE TIME」の導入的な。
ニコニコ超会議で、浅倉大介と連弾したときのアレンジを、
さらにドラマチックにしたような展開です。

その小室さんのブースには、iMacが2台と、ほかにもモニタがたくさん。
あの横幅からして、最近発売になった薄型のiMacではなく、その前のでしょう。
右手でマジックマウスを操作しつつ、同時に左手で鍵盤を弾く。
“Electric Prophet” はここまで進化していたのか…!

5. BEYOND THE TIME
6. human system
7. Here, There & Everywhere


「human system」は『TMN CLASSIX 1』収録の、
「cafe de paris mix」をベースにしたアレンジでした。
打ち込みのキックが強調されている感じ。

ウツの投げキッス、カメラがえらく近くて、不覚にも胸キュン。
きのうのこれを見たカメラクルーが、
「これは…売れるっ!」と判断してのアングル変更でしょうか。

きのう書きわすれてた、「Here,〜」のあとの芝居。
満月の下、警官たちにおいつめられる新潜伏者3人ですが、
そのなかの女性が、はなれた場所のスナイパーに胸を撃たれ、たおれます。

その場の全員が立ちさり、よこたわったまま、のこされた彼女ですが、
なにごともなかったかのように、スッと立ちあがり、去っていきました。
やはり「潜伏者」となった時点で、ただの人間ではもうない、と。
あるいはここで撃たれたときに、
(クライマックスの芝居のように)彼女のなにかが変わったのか。

8. Green Days 2013

「We hope "Green Days".」
ウツのセリフ、今回は真正面からカメラがとらえ、はっきりきこえました。

9. CAROL組曲
10. Just One Victory


木根さんが読んでいた新聞は「The Japan Times」でした。
チラッとみえた写真は、たしかサッカーの試合だったような。
あの写真からして、1950年からしたら、未来の新聞を読んでいることに…?

ロンドンの写真映像は、途中なんどか中断していました。
あれは、ぼくらがニコ生やUSTを見るときに、
ときどき回線がとぎれるようなものなのかも。
もし偶然でないならば、それを見せたくない存在がほかにいる…?

「Just〜」の直前、新潜伏者の男性に、
木根さんから「START investigation」のフラッグが手わたされます。
フラッグを手に、舞台を上手下手とはしりまわる男性。
つまりここで、TM NETWORKの後継者としてみとめられた、ということかと。

例の少女ですが、
ウツの手をひいて、イスにすわらせたり、マイクスタンドにみちびいたり。
インスピレーションをあたえるような存在?
いまフッと思ったのは、「I am」のPVに登場する女の子になにか関係が?

11. 一途な恋
12. DIVE INTO YOUR BODY
13. COME ON EVERYBODY
14. Come On Let's Dance
15. Be Together


ダイナー編は、メンバーが演奏しているあいだにも、
店内で客が出はいりしたり、
ウエイトレスが「お皿下げまーす」てな感じで横切ったりと、
なかなかにフリーダムでたのしいコーナー。
曲のタイトルがネオンで光ってます。
あ、客寄せのBGMは「You can Dance」でした。

ここでのTM NETWORKは、
もしかして、映画『けいおん!』における、
ロンドンの寿司屋で突然ライブをすることになった、
放課後ティータイムのような立ち位置なのでは。
「キミたちが歌ってるの見たよ。ウチでも演奏してくれない?」
的な展開があったのかも?

「Be Together」にはいる直前、
ウツの「Welcome to the FANKS!」のセリフがはいるところですが、
初日は「ただいまです!」
きょうは「みんなに会えてうれしいです!」
うれしいのは、もちろんぼくたちもです。

16. Get Wild

ここで店員や客がいなくなっています。
なので、この1曲は、ダイナーのやとわれバンドとしてではなく、
さいたまスーパーアリーナの、そしてライブシネマ劇場の観客たちに、
芝居ぬきで演奏された曲だと、ぼくは解釈しています。
(パンフには全然ちがうことが書いてあるかもしれませんが…)

17. Dawn Valley

銃撃戦のシーンですが、
警官らに銃をつきつけられた新潜伏者の3人が、
「どうしてこんなことに…?」という顔をして、森の奥へ去っていきます。
これでめでたしめでたし…かとおもいきや、
あの銃撃された女性がそっと出てきて、
合図をすると、バーン!とおおきな爆発が。
これ、特に初日は、前の座席の人はびっくりしたのでは。

新潜伏者たちが、なにか決定的なミスをおかしたのか。
それとも、この時代の人たちが、一方的に敵意をむけてきたのか。
かれらのセリフが一切ないので、詳細はわかりません。

18. I am

初日は「Resistance」が演奏されましたが、ここで「I am」。
唯一の曲さしかえです。
悲壮感すらただよわせた「Resistance」から一転、
この1曲だけで、とてもポジティブな印象に変えてしまいました。

ツイッターのTLでは『エヴァQ』との指摘がありましたが、
なるほどこれは『エヴァンゲリオン』と『ヱヴァンゲリヲン』のちがいかも。
ほんのちいさなちがいや分岐で、
シンジたちのたどる未来が、おおきくことなるものになったように、
曲ひとつで、物語の解釈がまったくちがうものになってしまうのだと。

「大国のトップがシャウトしたって
 ほとんど世界はほほえまないから」

「あらゆる夢 あらゆる壁 痛みを伴う
 人が生きるため」

きょうのことといい、キツいことがつづきますが、
捨て鉢になってしまうのでもなく、長いものにまかれるのでもなく、
大切なのは、まず「I am a human」と、
ほかのなにものでもない、意思をもった存在なのだと、認識すること。
そこからなのかもしれませんね。

19. Love Train

「涙の惑星 痛みの流星 大地の嘆き聞こえる」

この曲が、このロックショウのエンディング・テーマであるならば、
なるほど、今回「Green Days」を再生させたのは、
この歌詞とリンクさせてのことなのでしょうか。
そして『CAROL』中に写真でしめされた、世界の「大地の嘆き」。

「迷わず走って行け この汽車飛び乗って」

Love Train=TM NETWORKが乗っていたタイムマシン、だったと。

新潜伏者たちの訓練をみとどけて、
TM NETWORKはふたたびタイムマシンにのって、去っていきました。
つぎに会えるのは、9月のWOWOWでの、このライブの放送です。
1年後、本当にもう会えなくなってしまうのでしょうか。それとも…?


というわけで、参加されたFANKSのみなさま、おつかれさまでした。
まちわびた2日間でしたが、おわってみれば、
初見のひとにはよくわからない筋立て、
ヒット曲はフル演奏ではないショート版、
なぜに「CAROL」が英語、つか歌ってるキミらだれやねん、
…という、なかなかに熟練のFANKSむけの内容でした。

つまり、かねて小室さんが公言しているように、
「TM NETWORKを同窓会にするつもりはない」と。
ヒット曲のオンパレードで手がたくファンをたのしませる、なんてことはしない。
なぜいま、この演出なのか、この楽曲なのか、
それを考えるというたのしみをうみだす、エンタテインメントであると。

かれらのつぎの一手をかんがえながら、
TM NETWORK不在の時間をすごすのも、わるくありません。
すばらしいロックショウを、ありがとうございました。
そして、どうぞおからだに気をつけて…。


【セットリスト】

1. Opening
2. Children of the New Century
3. IGNITION, SEQUENCE, START
4. TK Solo
5. BEYOND THE TIME
6. human system
7. Here, There & Everywhere
8. Green Days 2013
9. CAROL組曲
10. Just One Victory
11. 一途な恋
12. DIVE INTO YOUR BODY
13. COME ON EVERYBODY
14. Come On Let's Dance
15. Be Together
16. Get Wild
17. Dawn Valley
18. I am
19. Love Train

TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation- 7.20


TM NETWORK CONCERT -Incubation Period- (Blu-ray)TM NETWORK CONCERT -Incubation Period- (Blu-ray)
(2012/09/12)
TM NETWORK

商品詳細を見る

1年3か月ぶりのライブシネマ@TOHOシネマズ新居浜。
書きとめておきたいことがたくさんあって、まとまりきらない感じです。

というのも、
「ああたのしかった、すごかった」でおわるライブではまったくなく、
「え、これはどういうこと?」と、いくつもの謎をのこされ、
いまだに「あれはどういう意味だったのか」をかんがえているところなのです。

きょうがライブ全体の前半だとするならば、
その謎は(ある程度)あしたの公演でときあかされる…とおもいたい。
ということで、印象にのこったことをとりいそぎ。

ステージは…これは、なんなんだ?
あちこちに木や草がはえた、どこか西洋の民家のような。
すくなくとも、ロックバンドがライブをするステージではありません。
あたまに?がいくつもうかんだまま、いよいよ開演。

オープニングのテロップ(映画の字幕の書体)でわかったのは、

・TM NETWORKの、地球の文化を調べる役割は、
2012年につげられたとおり、30年間であり、任期はあと1年であること。

・Incubation Periodで登場した、あのわかい3人は、
任期をおえるTM NETWORKの後任の潜伏者となるために、えらばれたこと。

・その3人は、訓練のためにあちこちの時代を行き来していて、
今回の舞台は、1950年アメリカ、のどかな田舎の町であること。

タイムマシンから町におりたった3人ですが、
巡回していた警官から不審におもわれ、職務質問をうけます。
あれ?夜中なのに、あの警官サングラスしてる…って、木根さん!?

そう、今回のショウで特筆すべきは、
役者・木根尚登の実力が遺憾なく発揮されていること。
舞台の経験を踏んできたことが、ここで活かされたのですね。

警官木根さんがホイッスルをふくと、応援の警官たちが到着。
シリアスなBGMがなりひびくなか、おいつめられていく3人。
このメロディは…「Children of the New Century」!
もしかしてかれらは、警官への釈明として、
“We are the children of the new century.”と口にしているのか…?

と、舞台中央下のタイムマシンから、
全身まっしろの衣装に身をつつんだ小室さんが登場し、上手のブースへ。

タイムマシンからはさらに、
おさない金髪の少女と、タイムマシンの担当者らしき黒服が。
黒服にうながされて外にでる少女。
しかし、一瞬のスキをついて、黒服からにげさってしまいます。
あとをおって黒服も退出。

そのあと、いつのまにか衣装をかえていた木根さんもでてきて、
ふたり(と、うしろのサポートメンバー)でかなではじめたのは、
「Ignition, Sequence, Start」!おおお!もう泣きそうだ!

やがて小室さんのキーボードが、ききおぼえのあるメロディを。
そして舞台中央に、ついにウツが!
よかった、元気そうだ。
心なしか、すこしやせたような。やつれた、とはいかないけど。
命にかかわる手術のあとだものね…。

1. Beyond The Time
2. Human System
3. Here, There & Everywhere


この冒頭3曲のながれがすばらしい。
「Beyond The Time」は、時間も空間も超越する、宇宙のイメージ。
(テーマ曲になった『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の印象もある)
「Human System」は、人間のつながりを空から俯瞰して見ているイメージ。
そして「Here, There & Everywhere」は、地上から夜空の星座を見ている曲。

つまり、タイムマシンでこの時代にやってきたTM NETWORKの視点が、
「宇宙→大気圏内→地上」へと、3曲のなかで移動しているのですね。
舞台を見ているぼくたちも、かれらといっしょにうごいているかのよう。

心配だったウツの歌声も、うん、大丈夫。
曲中の「フー!」や投げキッスで、FANKSはすでにメロメロです。

4. Green Days 2013

2004年の20周年ライブで演奏された、未CD曲。
今回、ライブ会場・ライブシネマ劇場で、CD販売されることになりました。
ええ、もちろん開演前に買いましたとも!

曲のさなか、タイムマシンからは、
やはり黒服と、車椅子にのった老婆、それをおす夫らしき男性。
老婆はなにかの病気をわずらっているのか、身体も表情もうごかしません。

男性は、黒服に手帳らしきものを見せ、許可を得ているように見えます。
もしやあれが「永遠のパスポート」なのでしょうか…?
道すがら、あしもとの花を手折って、老婆の手ににぎらせる男性。
このふたりもまた、なにかの目的をもってこの時代にやってきたのかも。

5. 組曲CAROL

イントロがながれた瞬間、「ウソだろ!?」とつい口に。
19年前の、東京ドームライブの再現をやるというのか…?

しかし舞台にウツはおらず、かわりにさきほどの新潜伏者のひとりが。
…え、英語でうたっている…!?
こっ、これは、『tk-trap』のバージョンじゃないか!

TMN終了後の1996年、幕張メッセで開催されたライブ『tk-trap』。
久保こーじ描き下ろしの新曲と、
小室作品の新アレンジ・英語版を演奏したものです。
まさかここで、『tk-trap』の再演が見られるなんて!

ボーカルがひとり増えふたり増え、ついには大合唱状態に。
TMのライブかとおもったら、いつのまにか『glee』になっていたのか…?
あ、あれ?さっきのおばあちゃん、立ってる…?
その輪のなかで、しれっと新聞をよんでくつろいでいる木根さん。

と、冒頭でにげだしたあの少女が、木根さんの反対側のイスにちょこんと。
少女のすがたを見るや、「えっ?」と、木根さんの顔色が変化。
あの表情は「なぜこの時代に彼女が…?」だったのでしょうか。

組曲はすすみ、「Carol's Theme II」のイントロに。
カメラは、すっと舞台中央に立った、真剣な面持ちの少女をとらえます。
と、少女は、バレエのようなステップで、優雅におどりだしました。

キャロルだ…!

瞬間、わけもわからず、涙がとまらなくなってしまいました。
まわりの迷惑にならないよう、必死で嗚咽をこらえて。
はじめて会う少女なのに、なつかしいともだちに再会したような。

楽曲が急展開するパートでは、
舞台のうしろのスクリーンに、ロンドンの映像が次々と。
繁栄する都市、荒廃する自然。

いまおもうに、あれはもしや、1991年のロンドンのビジョンだったのでは。
そう、TM NETWORKの3人は、
ここで、この1950年のアメリカで、
聴いた音楽、出会った少女(のイメージ)、見たビジョンを、
タイムマシンで1988年に行って、『CAROL』につかったのではないか―。

時間軸がおかしなことになりそうですが、
そんなSFな展開も、妄想してしまいます。

最後の「Just One Victory」は、ウツがもどってボーカル。
曲終了とともに暗転し、舞台転換。

後半の舞台は、ダイナー(アメリカの簡易食堂)。
テーブルにお客さんがいたり、女の子の店員がビールをとどけにきたり。
ここで、前半セットでは草むらの陰にかくれていたサポメンが、店内に。

ドラムはRUY。
Incubation Periodにも参加した、Purple Daysのサポートドラマー。
ギターは松尾和博。
globeのライブでもサポートをつとめていた、小室作品では常連のギタリスト。

そしてギターがもうひとり。
あ、あの帽子は!
あの♪マークは!
TMNのサポートギタリスト、葛城哲哉!
ライブ会場から、おおきなどよめきと歓声が。
\葛Gー!/ \おかえりー!/

と、木根さんのブルースハープに、葛Gのギターがからみあう、
なにやらアメリカ〜ンな雰囲気のブルース・セッションに。
「あれっ、これはもしかしてB'zのライブだったっけ…?」
と一瞬錯覚しそうな展開でした。
テーブルには、その演奏をサカナに酒をのむ、ニヤニヤ顔のウツ。

曲は一転、四つ打ちのビートがひびくイントロ。
木根さんのカッティングもさえわたります(エアじゃないよ!)。
いままできいたことのない曲調…新曲か?
とおもったら!

6. 一途な恋

「♪毎日のリズム達 動きだしてる〜」

えええええ!!!!!
まさかまさか!!!!!
過去にいちどもライブ演奏されることのなかったこの曲が!!!!!
解禁!!!!!

「歴史的瞬間」って、まさにこの瞬間じゃないですか!
ホントに来てよかった!

と、曲は1番だけで、そのまま音をならしながら次の曲へ。

7. Dive Into Your Body

おおおっ、夏といえばこの曲だ!
というわけで、「一途な恋」からはメドレー形式でつづきます。

8. Come On Everybody + Come On Let's Dance

Incubation Periodの2日目(ライブシネマ)では、
途中で音響システムの故障で演奏がストップした(という演出の)合体曲。
それでなくても、前回のウツのトチリ(演出にあらず)といい、
東京ドームでの、ウツ4小節すっ飛ばし事件といい、
「またこの曲でなにかやらかすんじゃ…」と気が気じゃありません。
さいわい、なにごともなくよかったよかった。

9. Be Together

ウツキネツーショット!そしてターン!
…で、だいたいつたわるとおもいます。
こっちの顔がニヤニヤしっぱなし。

10. Get Wild

ここからはフル演奏。
EDMっぽい感じもくわわった新アレンジ。

曲がおわるやいなや、ステージにとどろく銃声。
なにやら銃撃戦がおこっているらしいのですが、くわしくはわからず。
とにかくたたかいはおわり、ひとびとにも笑顔がもどりました。

…が、どうも不穏なBGMのせいで、すなおによろこべないような。
メロディは、名曲「Dawn Valley」ですが、どこかおそろしくきこえます。
その不穏さをひきずったまま次曲。

11. Resistance

再結成後としては、かなりめずらしい選曲。
小室さんのキーボードの音色が、なんというか、恐怖を感じさせる音。
「抗う」というテーマの曲だけに、なんらかのメッセージがあるのでは…?

そしてステージに、無数の赤い回転ランプと、けたたましいサイレンが。

12. Love Train

ライブ会場ではもちろんですが、
こちらの映画館でも、サビで手をくるくるまわす人たちが。
もちろんぼくも、うしろのジャマにならないよう、ちいさく。

曲は2番をカットして、エンディングへ。
シンセ音が延々とくりかえされるなか、メンバー・キャストが中央に。
そして、TM NETWORKの3人はステージをおり、タイムマシンの前に。
ここでやっと、小室さんと木根さんも観客に手をふり、
観客のようすを確認したのち、タイムマシンのなかへもどっていきました。

「To be continued」

エンドロール。
「PRODUCED by TETSUYA KOMURO」
キャスト・スタッフの名前がながれ、最後に、

「This is TM NETWORK」

MCなし、アンコールなし、きっかり2時間。
いちど見ただけではわからない、映画のような展開。
そう、これが、これこそが、TM NETWORKなのです。

初見のひとには「???」なステージかもしれません。
いわゆる一般的なロックバンドのステージとは、まったく違う構成。
その謎をとくには、やはりあすの…じゃなかった、
きょうのステージも見なければなりますまい。

というわけで、あすの体力温存のために、このへんでおわることにします。
待て24時間後!


【セットリスト】

1. Beyond The Time
2. Human System
3. Here, There & Everywhere
4. Green Days 2013
5. 組曲CAROL
6. 一途な恋
7. Dive Into Your Body
8. Come On Everybody + Come On Let's Dance
9. Be Together
10. Get Wild
11. Resistance
12. Love Train

(※ ボーカル曲のみ)

クラムボン「ドコガイイデスカツアー2013」@内子座


えん。 [初回]限定盤] [DVD]えん。 [初回]限定盤] [DVD]
(2013/05/22)
クラムボン、原田郁子 他

商品詳細を見る


初参加となるクラムボンの「ドコガイイデスカツアー」。
愛媛の会場は、内子町の芝居小屋「内子座」
大正5(1916)年に建設され(昭和60年に復元)、
いまも文楽公演などがおこなわれています。

観客をむかえるスタッフは、みんな水色の内子座ハッピすがた。
客席は「いろはにほへと」の列でわけられ(チケットは数字ですが)、
芝居小屋なので当然、座布団にあぐらをかいてすわります。

会場は、どちらかというと女性がおおい印象かな?
おかあさんと一緒にきたちいさなこどももあちこちに。
なかには、すこしおなかがふくらんだ妊婦さんらしき女性も。
そういえば、右も左もカップル・夫婦ばっかり…。

おちこんでいてもしかたがないので、
開場前に購入したツアーTシャツを着てスタンバイ。
ここにくるまえに、内子町の町並み保存地区を散策してきたもので、
けっこう足腰にきていたのですが、
多少せまいとはいえ、こうして腰をおろせるのはありがたい。

午後4時から10分すこしすぎて、メンバーが登場。
万雷の拍手のなか、どこかのお姫さまのように出てくる郁子さん。

郁子「『クラムボンさまのおな〜り〜』みたいな(笑)
   今回のツアーで、こんなに早い時間から始まるなんてなくって。
   みなさんもまだ、ライブをやる感じじゃないでしょ?」
ミト「リハーサル気分ですね」
郁子「ゆっくりやりますんで」

以下、曲順は、ミトさんがアップしたセットリストを参考に。

1. 呼び声
2. GOLDWRAP


まずは新作『LOVER ALBUM 2』から、冒頭の2曲。
「呼び声」は、ニコ生のスタジオライブでみたのが最初だったっけ。

3. はなればなれ

じわっとはじまったライブですが、
ここで客席の照明もあかるくなり、一斉に手拍子が。
ライブ盤『3 peace 2』では、停電のハプニングが収録されていましたが、
ここでは無事通過。

郁子「なんだか、帰ってきたっていう感じ。
   2年前の『ドコガイイデスカツアー』で来たのが最初なんですけど、
   その時も来たっていう人ー?
   (会場、けっこうたくさんの人が挙手)
   わ、すごい。リピーター率高いですね」

4. Lady Madonna
5. DESIRE -情熱-


ふたたび『LOVER ALBUM 2』より。
ビートルズの原曲にちかいアレンジの4.につづいては、
中森明菜の大ヒット曲をロッキンにリアレンジ。
両腕を、全身を、おおきくあやしくゆらす郁子さんにおおきな拍手。

郁子「明菜リスペクト!
   着物ドレス着てくればよかったね(笑)
   次からはバックダンサー入れよう。でも誰がオルガン弾くんだろう」
ミト「弾かないのかよ(笑)」

もしやツアー最終日には、ダンサーがはいるとか…?

郁子「さて、ここからはアニソンコーナーです」
ミト「えらいごっつう続きます」

6. はなさくいろは

アニメ『花咲くいろは』にかきおろしたEDテーマ。
石川県金沢市の温泉をモデルにした、いわゆる「ご当地アニメ」。
主人公がいうことば「ぼんぼる」(≒がんばる)は、
クラムボンのメンバーもよくつかっているそうです。

7. U&I

アニメ『けいおん!!』での、放課後ティータイムのナンバーをカバー。
唯の中の人に楽曲提供してましたね、クラムボン。

郁子「大ちゃん、この曲への思い入れを」
大助「…長くなっちゃうから」
ミト「そういえば、あの5人(放課後ティータイム)の中では誰が好きなの?」
大助「時間が経つと変わるもんだから…今は律ちゃんかな」
ミト「『おかしくねーし!』ですね」

そうか、大助さんは律ちゃん隊員なのか。
このネタを会場のどれだけがわかったのだろう…気になるところ。

で、ここぞとばかりにいじられる大助さん。
1年前の高野寛さんとのライブでは、真横をむいたセッティングでしたが、
今回は真正面からのアングルで。

8. 幸せ願う彼方から

アニメ『らき☆すた』より、泉かなた(島本須美)のキャラソンをカバー。
娘・こなたを産んですぐに亡くなった彼女が、
幽霊となって夫と娘のようすを見にくる、という話でつかわれたBGMを、
リアレンジして歌にしたのが原曲。
『LOVER ALBUM 2』のリードトラックとして、
行定勲監督によるPVが制作され、これが号泣必至の短編映画で。

アニオタのミトさんや大助さんのMCで、わらって中和されるかとおもいましたが、
そんなことはなかった…。
いまiPodで再生しながら書いてますが、ダメだ、また目頭があつく…。

郁子「じゃあ、立ちましょう。後半戦いきます」
ミト「いくぞ内子座!」

9. GOOD TIME MUSIC
10. サラウンド


客席がスタンディングになり、代表曲のオンパレード。
まわりをみまわすと、それぞれのスタイルでリズムに身をゆだねています。
郁子さん、ミトさんにあわせて、全員で手拍子。

11. バイタルサイン

クライマックスで、3人がはげしくバトル状態。
わけてもミトさんは、ピート・タウンゼントがのりうつったかのように、
ベースをアンプにたたきつけ、ひたすらノイズ発生。
曲中「ヴアァァァ―!」のさけびもはっきりときこえました。

12. シカゴ
13. KANADE Dance


「♪何にも言えないよ そんなつもりじゃないの〜」をシンガロング。
そして「KANADE Dance」のコーラスも。
いやホント、おおきなこえをだすのって気持ちいいですね。

メンバーが退場して、アンコールをまっていると…。
3人は舞台後方から、花道をとおって登場!
しかも内子座ハッピを着て!
ちかくの観客と握手をしながら、舞台にもどる3人。
郁子さんはさながらバスガイドか花形役者か、なパフォーマンス。

Encore 1. I'M GETTING READY

曲のまえに、観客にゴスペルコーラスの練習。
ミトさんが先生になって、男女ごとにうたってみます。

ミト「じゃあ男性から…お、いいですねえ。
   次は女性…(女性コーラスを聴いてニヤけるミトさん)」
郁子「先生よろこんでまーす!(笑)」
ミト「もう一回やってみましょうか…(聴いて)ウフフッ…」

ニヤニヤわらいながらパシッ!とじぶんの頬をはたくミトさん(笑)。
だがそれがいい。

Encore 2. 波よせて

「♪ウェイバー ウェイバー ウェイバー ララ〜」
ここでも一緒にうたいます。

MCでは「60歳になっても、またここでライブやる」宣言。
歴史のある会場ですから、還暦バンドになるとまたあじわいがでるでしょうね。
またいいタイミングで、客席の赤んぼうがこえをあげて。
あの子がおおきくなって、またこのライブを見られたらいいなあ。

Encore 3. Folklore

前述の高野寛+伊藤大助ライブでもカバーされた名曲。
オリジナルをライブできくのは、これがはじめてです。
名残をおしむように、客席のコーラスがいつまでもいつまでも。

郁子「ありがとうございました!
   メンバーを紹介します!ドラムス、伊藤大助!」
観客「いよっ!」
郁子「わっ、すごい!ベース、ミト!」
観客「いよっ!」
ミト「ポーズとったほうがいいかな?ボーカル、原田郁子!」
観客「いよっ!」

芝居小屋だけに、ライブ中からこの「いよっ!」がとびかっていたのですが、
最後の最後でなんという一体感。
…べっ、べつに、愛媛だから「いよっ!」っていうわけじゃないんだからねっ!

ミト「また戻ってきます!ありがとうございました!」

ではまた、ドコガイイデスカツアーであえますように。
ねがわくば、何十年たっても、あえるチャンスができますように。
そして、まだまだつづく今回のツアーが無事うまくいきますように。
すばらしいライブ、ありがとうございました!


【セットリスト】

1. 呼び声
2. GOLDWRAP
3. はなればなれ
4. Lady Madonna
5. DESIRE -情熱-
6. はなさくいろは
7. U&I
8. 幸せ願う彼方から
9. GOOD TIME MUSIC
10. サラウンド
11. バイタルサイン
12. シカゴ
13. KANADE Dance

(Encole)
1. I'M GETTING READY
2. 波よせて
3. Folklore

坂本真綾 LIVE 2012 TOUR “ミツバチ” @ひめぎんホール


シングルコレクション+ミツバチ(初回限定盤)(Blu-ray Disc付)シングルコレクション+ミツバチ(初回限定盤)(Blu-ray Disc付)
(2012/11/14)
坂本真綾

商品詳細を見る

リアルタイムでききはじめてから、はや10数年。
念願の真綾さんライブ、ただただ耳が、そして目が、しあわせな時間でした。

12月13日、午後5時30分。
しごとがおわり、きがえにかえる時間もないので、スーツのままで会場へ。
さぞまわりから浮くかとおもいきや、となりの席もスーツすがたでひと安心。

まえのほうにすわっている女子たちのひとりがいわく。
「わたし、歌手の真綾さんより、声優の真綾さんをよくきくの。
 『マクロスF』とか『空の境界』とか」
ああなるほど、アニメ作品からはいってくるファンもいますよね。

そういえば、会場には女性客がけっこうおおい気が。
目のまえにいる男性は、ひとりかとおもったら、つれの女性がいたらしく。
そうだよなあ、恋人どうしでくるって手もあるよなあ。ちぇっ。

客入れBGM、ジェイムス・テイラーはわかりました。あの声は特徴がある。
あとの曲は、真綾さんがこのみの洋楽セレクションかな?
18時30分、BGMがおおきくなり、カットアウト。

拍手にむかえられ、バンドメンバーがステージに。
と、「ほら、みんな立って立って!」というように観客をあおっているのは、
バンマス・北川勝利(ROUND TABLE)さん。
いそいそとたちあがる観客。

そしていよいよ、主役・坂本真綾さん登場!
マイクスタンドのまえにスッと立ち、はたしてオープニング曲は?

1. トライアングラー

これは予想外!
いや、大ヒットした曲だし、もちろん演奏するだろうとはおもっていたけど、
まさかオープニングとは。
ちなみにぼくの予想は、本命「ループ」、次点「マジックナンバー」、
大穴「モアザンワーズ」でした。

2. DOWN TOWN

ギター担当の北川さん、ここではタンバリンをもって、
観客に手のふりかたをレクチャー。なるほどこうやって参加するのか。
あ、むこう側では、コーラスのおふたりも手をふりながらうたってます。

3. スピカ

「風待ちジェット」のカップリング曲。
MCで真綾さんが力説していたように、
新作『シングルコレクション+ ミツバチ』は、ただのシングル集ではなく、
この「+(プラス)」がポイントなのですね。

「はじめてこの愛媛、そして四国にやってきました。
 ライブ以外では、来ていたりするんですけど」
「きのう松山に来て、ラジオに出演させていただいて。
 聴いたひとー。(パラパラと挙手)
 聴いてないのかよっ!(笑)…まあ、みなさん忙しいですもんね」
「ひとりで松山を歩いてきました。三越の前とか」

なんと!
なぜそのときに松山にいなかった自分…(出張でいなかったので)。

4. 雨が降る

ニコニコしたMCから一転、緊張感のあるステージに。
こういうちからづよいバラードになると、
目がはなせなくなるというか、しっかりみなきゃいけない気になるというか。

5. おかえりなさい

去年のライブのブルーレイ『in the silence』ではアンコールだった、
松任谷由実かきおろしのシングル。
曲がおわると、ステージ上からスクリーンが。

6. モアザンワーズ

おお、ここで最新シングルが。
スクリーンには、モノクロの幾何学模様のような映像が。
白と黒のくみあわせによって、真綾さんたちがみえたりかくれたり。

最初にきいたときから、
「この曲、ライブでどうやってうたうんだろう…」とおもっていたものですが、
サビは真綾さん自身でぜんぶうたいきっていました。
ブリッジになるパートで、コーラスをうまくつかうかたち。

しずかにはじまる序盤から、徐々におとがふえていき、
クライマックスでは、まるで爆発するかのようないきおいに。
わけてもドラムス、佐野康夫さんがすごすぎる。
この曲にかぎらずなのですが、まさに「無双!」というか。

7. プラリネ

「雨が降る」のカップリング曲。
はりつめていた感覚が、ふっとときほぐされたよう。

「市電に乗って買い物に行ったんです。
 松山駅の横にある電器店(デオデオ)。ケーブルがなかったので。
 わたし、鉄道の音が好きなんですよ。
 ヨーロッパにひとりで旅行に行った時も、鉄道の音をICレコーダーに録って…
 わたし変ですか?(笑)」

「シングルコレクションは『ミツバチ』で3作目で、
 その前には『ハチポチ』があって、次が『ニコパチ』で。
 タイトルは韻を踏んでいるだけで、特に意味はないんですけど…」
 
「『ハチポチ』というのは『ごった煮』という意味で、
 シングル以外にも、いろんな曲がごった煮のように入っているという。
 その中から、まずこんな曲はいかがでしょう」

8. 君に会いにいこう

もう15年前の曲になるのですね。
ふわふわ、ういういしい、10代のころの曲。

9. パイロット

恋するオンナのコのキャピキャピ感あふれる「君に〜」から、
イノセンスをうしないつつある、オトナへの一歩手前にある、この曲に。
きくたびにせつなくなる曲。

10. さいごの果実

バンドメンバーは、キーボード・扇屋研人さんだけがのこり、
シンプルにリアレンジされての演奏。
と、途中から、ベース・千ヶ崎学さんが、チェロのような楽器を。
パンフのインタビューによると、
「ヴィオローネ」という、コントラバスの先祖にあたる楽器とのこと。

11. バイク

シングルコレクション+第2弾『ニコパチ』から。
中盤、真綾さんが(衣装がえのために)退出すると、
バンドメンバーが順番にソロプレイをはさみながらのジャム・セッションに。
各人のプレイアビリティの炸裂ぶりに、気づけば口がポカーンと。

12. Buddy

ドラムス無双ふたたび!
うねりをあげる奥田健介さん(NONA REEVES)のギターもすさまじい。
こんなムチャクチャなスピードと拍子で、どうやってあわせられるんだ…。

「みなさん、パネルはやりましたか?
 顔をはめると、だれでも坂本真綾になれるという。
 やったひとー。(例によってパラパラと挙手)
 やってないのかよっ!(笑)
 わたし、旅行にいってパネルがあったら、必ずやりますよ。
 あれをやらない人がいるなんて信じられない!
 松山にも、ロープウェイの所に坊っちゃんのパネルがあったんですよ」
 (北川「じゃあ、オレ撮りますよ」)
 けっこう人数あるから、バンド全員でできますよ」

こ、このひとは本気だ…とっておかねば。結末はのちほど。

13. action!

これまた予想外の曲が。
「企画優先」といっては失礼なのだけど(『CLAMP IN WONDERLAND2』の曲)、
真綾さんの作品群のなかでは、かなりイレギュラーな曲調だったもので。
でもこうしてライブできくと、なんの違和感もなくきけるのが不思議。
いろんなバリエーションの曲をまとめあげる、声の力というものもあるし、
それをささえるバンドの力も、もちろんありますね。

14. Private Sky

さあ、ここからはノンストップでもりあがりまくり。
「♪You'll be my boyfriend I'll be your girlfriend」は客席にマイクをむけて。
北川さんとのツインボーカルの場面も。

15. Get No Satisfaction!
16. マジックナンバー


そして北川さん作曲2連発!
拳を天につき上げろ!(←それちがう人の曲)
そろそろ肩がいたくなってきたけど、手拍子はやめないよー!

17. 風待ちジェット

シングルのアレンジを踏襲した「mitsubachi edition」。
DVD『WE ARE KAZEYOMI!』でみた、あのふりつけができるとは。
会場にひろがる手のウェーブに、真綾さんもうれしそうなかお。

18. 猫背

「風待ちジェット」では、青空だったスクリーンの映像が、
いつのまにか夕ぐれになり、やがて星がふりそそぐ真夜中に。
キーボードだけでしっとりと。

「この曲を書いてくれた、菅野よう子さんと岩里祐穂さんは、
 わたしにとってふたりとも、お母さんのような存在というか。
 この曲がアルバムの最後に入っているというのが、
 特別な意味をもつことになったと思います」

「2005年は、それまでずっと一緒にやってきた、
 ひとりのプロデューサー(菅野さん)からはなれた年で、
 いろんなファンの人たちから、残念だという声も聞きました。
 このやり方でダメだったら、もう(歌手を)やめようとも思いました。
 それからもう7年も経ったんだなあ、と」

「このライブの曲順を決める時に、
 この曲は最後にしようと最初から決めていました」

19. ループ

真綾さんいわく「2度目のデビュー曲」。
ベスト盤『everywhere』ではリアレンジ版でしたが、
あらためてシングル版できくことで、当時のおもいがよみがえります。

ぼくも「え、どうして?」とおもったひとりでした。
そのとまどいは、いまはもう雲散霧消してしまっています。
この曲は、ひとりの表現者としてすすむための、だいじな一歩だったのですね。

「じゃあ、もう一曲だけ。
 わたしのライブによく来る方は知っていると思いますが、
 最後はこの曲をみんなで歌って終わることにしています」

20. ポケットを空にして

「♪ポケットを空にして さあ旅に出ようよ」
みんなで合唱して、本編終了。

拍手がつづいたのち、真綾さんひとりでステージに。
衣装は、ファンクラブ限定販売の、カーキ色のツアーTシャツ。

「同じのを着ている人もいますね。(予想が)当たったね!」
「もうね、愛媛を堪能してきましたよ。
 『愛媛の伊予柑いい予感』なんつって(笑)」

ええとですね、これは真綾さんのギャグではなく、
愛媛のローカルCMでやっているコピーでして。
愛媛の品種である、媛マドンナというミカンもたべていたそうで。

「次の曲は、このツアーでは、この愛媛で初めて演奏します。
 なぜかは、曲を演奏したあとで」

Encore 1. やさしさに包まれたなら

「この曲は、『たまゆら』というアニメで使われた曲で、
 そのアニメの舞台が、瀬戸内海の向こう側の、岡山県の竹原という所なんです。
 それで、場所も近いということで、この曲を演奏しました」

おお、ご当地ものでしたか。ありがとうございます。

Encore 2. 約束はいらない

これはうれしい!
デビュー曲をきくと、声のみずみずしさがまるでかわっていないことにビックリ。

Encore 3. デコボコマーチ(隊列は君に続く)

バンドメンバー全員が、楽器を手にもってあつまり、
旗をもった真綾さんについていき、なんと会場をあるいてきました。
うわ、こんなちかくでみられるなんて!

会場にいる全員で「♪ラーラーラー〜」と大合唱。
ステージにとどくように、せいいっぱいこえをだして、手をたたいて。
…あっ、いま北川さんと目があった!…よね?(と信じたい)

「どうもありがとうございました!」

終演後。さてさて、いざパネルへ。
すでに何人か、顔をいれた写真をとっているところ。
と、その場にいたおひとりが、
「よかったら撮りましょうか?」
「いいんですか?じゃあ、お願いします」

ご好意にあまえて、自分のスマートフォンでとってもらいました。
どこのどなたかわかりませんが、この場をかりてもう一度お礼を。
ありがとうございました!

いつかまた、真綾さんに、このバンドに、愛媛で再開できますように。



【セットリスト】
1. トライアングラー
2. DOWN TOWN
3. スピカ
4. 雨が降る
5. おかえりなさい
6. モアザンワーズ
7. プラリネ
8. 君に会いにいこう
9. パイロット
10. さいごの果実
11. バイク
12. Buddy
13. action!
14. Private Sky
15. Get No Satisfaction!
16. マジックナンバー
17. 風待ちジェット
18. 猫背
19. ループ
20. ポケットを空にして

(Encore)
1. やさしさに包まれたなら
2. 約束はいらない
3. デコボコマーチ(隊列は君に続く)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。